奨励賞 工藤さや『You're mine』
1年間の努力の成果がこの絵に出ています。ぬいぐるみの質感まで描き出しているのは立派です。構図が新鮮であるのと、人物が丁寧に描かれています。
奨励賞 齋藤奈月『指先、Lock on !』
日ごとに完成度が増していった作品です。この絵の魅力は画面に物語があることです。何気ない場面を印象的な構図でまとめました。光を効果的に描いています。
奨励賞 髙澤皓『本を見上げて』
なんて大胆な構図なのでしよう。これがこの絵の最大のポイントです。明暗をしっかり描くことにより、遠近感も表現できています。色彩や床に散らかる本もおもしろい。
奨励賞 川﨑映『目立たぬ逞しさ』
描写力は本展でもトップクラスです。油彩が持つ表現の強さを生かしながら存在感のある作品にしています。有機的なタンポポと無機的な空き缶のコントラストも絶妙です。
奨励賞 飯村大吾『自分自信を見つめて…』
これまで多用していた色彩を排除することにより、造形的なおもしろさが生きています。特にデフォルメされた顔と両手がこの作品を魅力的にしています。
奨励賞 後藤快太『ひきだし蟲』
21個のひきだしがいまにも動き出しそうです。ユーモアさえ感じます。この豊かな発想と、丁寧につくられた一つ一つのひきだしが鑑賞者を惹きつけます。
奨励賞 千葉将壽『ぼるぼっくす』
とても高度な作品です。まるでジャイロスコープのようにボックスが回転します。完成度も高く魅力的です。多くの時間と技術を要した力作です。