第84回道展
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第84回道展を観ました。さすがに見応えのある作品が多く、質の高さを感じます。いつものように、私のお気に入りを紹介いたします。
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川畑盛邦さんの『風景'09-3』です。絵画の持つ可能性や広がりが無限であることを教えてくれます。高い次元での美と緊張感があります。本展を代表する作品です。
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今泉 心さんの『黎明』です。芸術の持つ崇高な力を感じさせる作品です。その描写力は圧巻です。描くという行為そのものの意味を問いかけます。
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清武 昌さんの『秘密』です。これまでのスタイルから一歩踏み出した作品で、人物(自画像)を描きながらより自己の内面に迫っています。荒々しいタッチを駆使しながらも画面を巧妙にまとめています。
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鹿内嘉恵さんの『長椅子Ⅱ』です。時間を意識させるように人物を変化させています。絵画や写真の特徴は時間を切り取るということにありますが、ここではそれを逆手にとって見事に内面を描き出しています。
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山川真一さんの『SAPPORO』です。色彩が豊かで生き生きと描かれています。そこに住む人達の活気まで感じられます。完成度も高く、これまでにない斬新な絵画になっています。
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中谷有逸さんの『碑・古事記(出雲へ)』です。小さな作品ですが存在感があります。一つ一つの痕跡が観るものを美の世界に誘います。
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吉川聡子さんの『流レ行ク』です。何気ない日常を魅力的に仕上げた日本画です。洗練された構図、世界観を広げる窓の外の描写など、作者の持つ優れたセンスが光ります。
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手塚昌広さんの『空の行方・啓示』です。人間だからこそ生み出すことができる繊細な心の揺れが、美しいマチエールや豊かな色彩によって表出されています。
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松田奈那子さんの『対話するふたつの車輪』です。先の個展に行けなかったことを今でも残念に思っています。この作品は新天地に移ってからの制作になりますが、感性がさらに高まっているように思います。
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最高賞(北海道美術協会賞)を受賞した宇野嘉祐さんの『ISOLATION』です。作者のこだわりが隅々まで感じます。キャンバスの角まで曲線です。
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田中慶子さんの『カケ』です。この個性は貴重です。北海道のメディアは田中さんの作品をどんどん取り上げて欲しいですね。
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和田修次さんの『月のある風景』です。具象画ならではの魅力があります。何気ない景色をドラマチックに仕上げています。
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村山由布さんの『先生!八木田くんが迷子です』です。石膏による作品で新人賞を受賞しています。印象に残る作品です。
by manabinomori | 2009-11-04 19:17 | 美術展
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