見学旅行写真集&文集
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見学旅行の写真集と文集が完成しました。豪華なのが「カラー写真集」で、各班に1ページが割り当てられ自由に編集したものです。「旅の思い出」は全員の感想を掲載したものです。以下に私の巻頭言を掲載します。


見学旅行を終えて 北海道松前高等学校長 石塚耕一

今年度の見学旅行は、それまでの京都や奈良を中心としたものから、東京を中心としたものに変更しました。この点につきましては、本校にとって望ましい研修地という視点での検証が必要です。生徒や保護者の皆様のご意見をいただきながら、そのあり方について研究していきたいと思います。

さて、もっとも印象に残ったのは、劇団四季による『ライオンキング』の鑑賞です。涙を流した生徒がいたように、質の高い芸術に触れることは大きな感動をもたらします。演劇は総合芸術です。音楽、美術も含めて素晴らしい体験をすることができました。同様に、鎌倉の円覚寺、鶴岡八幡宮、高徳院において、繊細で美しい日本の伝統文化に触れることができました。生徒の目の輝きが忘れられません。江ノ電からの風景も印象に残りました。このような体験は、私たちの住んでいる松前を再認識する機会になったと思います。

今回は自主研修が多く、生徒と触れ合う機会が少なかったのですが、それでも私が一緒に自主研修に行きたいというと、仲間に入れてくれ、楽しく見学することができました。このあたりが本校生らしいところです。この自主研修においては、自分を知ることや問題解決能力を身につける機会にもなったと思います。人と人とのつながりこそが自分を成長させる力になるのです。そのことを学ぶことができたと思います。

松高生はとても体力があります。猛威をふるったインフルエンザにも負けず、ハードな日程が続いても病人が出ませんでした。松前という恵まれた自然環境の中で育ってきたからこそこのような体力が身についたのだと思います。また、楽しく仲間と交流している姿も印象的でした。お互いを理解し合いながら、さらに親交が深まりました。

大切なことは、ここで学んだことを「楽しかった」という記憶にとどめるのではなく、これからの人生を生き抜くための糧にして欲しいということです。
by manabinomori | 2010-02-19 20:23 | 松前高
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