東海大学旭川キャンパスが閉鎖
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今朝、私は北海道新聞を見て愕然としました。1面に、「旭川キャンパス閉鎖/東海大、11年度で募集停止」という記事があったからです。『奇跡の学校』にも東海大学のことを書きましたが、おといねっぷ美術工芸高校が全国から注目されるようになったのは、旭川キャンパスがあってのことでした。私にとっても母校のような存在です。
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おと高と東海大学旭川キャンパスの高大連携は、高校と大学の教育課程が結びついた全国にも例がないものでした。それは、おと高の教育力を一挙に高めることにつながりました。スウェーデンとの交流を柱にした国際理解教育もまた東海大学の力があってのことでした。何より、旭川キャンパスの皆様方の教育への情熱には素晴らしいものがありました。それは、私たちの教育を見直す機会となったのです。ここには書ききれないほどの思い出と感謝の気持ちがあります。機会があれば訪問したいといつも思っていたぐらいです。「学びの森」のライバルもまた旭川キャンパスのブログだったのです。
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名作椅子からは大きな刺激を受けました。デザインこそが大切であるということをストレートに学びました。優れた作品に触れること、美しい作品に触れることが、生徒の感性をこんなにも高めたのです。卒業研究作品展や工房での驚き、高大連携授業での熱心な指導…どれもが生徒の意識を変革しました。
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デザインギャラリーでは、世界でもここでしか見られない作品に触れることができました。旭川市が家具の街として世界に発信できるようになったのは、くらしデザイン学科があったからです。人材の育成はもちろん、デザイン力の活性化に、計り知れない貢献をしてきました。旭川市にとっては大変なダメージを受けることになるでしょう。文化は都市の心臓部です。その文化を創造してきた大学がなくなることの重大さをもっと認識すべきです。日本にとっても大きな損失です。残念でなりません。
by manabinomori | 2010-06-08 22:39 | 奇跡の学校
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