美育文化11月号
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「美育文化」11月号が届きました。美術教育雑誌らしくロゴや表紙がお洒落です。

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65ページから新刊情報があり、そのトップに『奇跡の学校 おといねっぷの森から』が紹介されました。山梨大学の栗田真司教授は、最後のまとめとして次のように書いています。

美術教育が人間の成長期に重要な役割をすることを美術に関わる人間は総じて気付いている。美術教育に主体性だけではなく社会性を育成する機能があることも多くの人が気付いている。しかし、それを根拠を持って示すことがいかに難しいかも分かっている。ここに示されたような内容(根拠)が積み重なっていくことを期待したい。

この本で訴えたかったことの一つがここにあります。私は文科省などの関係機関まで足を運び、美術教育(芸術教育)の大切さを訴えたことがありました。パブリックコメントとしても力説したことがありました。しかし日本の教育は一向に変わりません。音楽、美術、書道、工芸の授業はどんどん削られ続けています。すでに北海道では、美術を学べない高校が多数になってしまいました。高校ばかりか、小中学校でもその傾向が強まっています。学校から文化が消えていくことは、日本の文化(創造力)が衰退していくということなのです。どうしてそのことに気がつかないのでしょうか?このような現状の中で、『奇跡の学校』に夢をたくしました。現在進めている書道教育もその視点に立っています。栗田先生ありがとうございました。
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by manabinomori | 2010-11-13 15:07 | 奇跡の学校
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