日本のオリジナル書類企画
日本のオリジナル書類企画_b0108779_21455961.jpg
国際化と共に、日本のオリジナル書類企画であったB版が減少し、国際規格のA版が主流になってしまいました。とはいうものの、美濃紙をもとにして江戸時代から使われていたB版は今でも一部で使われています。かつて少年雑誌についていた別冊付録(B6版)は、どこにでも持ち運べる大きさで最高でした。ドイツの物理学者オストワルドが考えたA版もいいのですが、B版も大切にして欲しいですね。上の写真は、私の秘密部屋にあった別冊付録です。「鉄腕アトム」や「鉄人28号」もどこかにあるはずです。
日本のオリジナル書類企画_b0108779_21462133.jpg
しかしB版は意外なところで生きています。それは学校です。テスト用紙や大きめの書類をつくる時は、いまでもB版が使われています。上の写真は、最後の担任となった3年A組の学級通信「モーいいかい」です。A4では小さすぎるということでB4で毎日書き続けました。大きさとしては手頃で、日本の企画がドイツの企画より劣っていないことを証明しています。茶碗、湯飲み、おぼんなど、日本人は自分たちの生活スタイルに適した大きさをつくり出してきましたが、B版もその一つであったと思います。ところで、これらの学級通信を電子化してしまいたいと思っているのですが、残念なことにB4をスキャンできるスキャナーが存在しません。電子機器の世界にはもう日本企画は存在していないのです。キャノンかエプソンで発売してくれると助かるのですが…。
by manabinomori | 2011-01-15 09:42 | 雑感
<< Android バレーボール部出発 >>