釧路駅
引越の疲れなどで体調が悪いのです。同時に眠れない日々が続き、最悪の状態です。今日は休日なでのでベッドで過ごそうと思っていましたが、夜には歓迎会があります。気分転換と釧路を知るために街に出てみました。たどり着いたのは釧路駅です。
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札幌駅、函館駅、旭川駅、帯広駅が新しくなって行く中で、釧路駅だけは昔のままです。どこか昭和の雰囲気を漂わせています。北海道に現存する唯一の民衆駅舎(戦災復興のために国鉄と地元企業による共同建設)であり、全国では28番目の民衆駅舎(1961年に完成)です。
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JR北海道釧路支社のホームページを見てびっくりしてしまいました。釧路、根室地方には、過去に数多くの鉄路があったのです。消え去った鉄路は、「雄別鉄道」「尺別鉄道」「標茶町営軌道」「国鉄白糠線」「国鉄標津線」「鶴居村営軌道」「浜中町町営軌道」「根室拓殖鉄道」「別海村営軌道」「釧路鉄道」です。これらは炭山開発、硫黄輸送、鉱山開発、森林開発、海産物輸送などでつくられたものです。おもしろいのは、入植者のための簡易軌道があったということです。道東の田舎にこれだけの鉄路があったというのは驚くべきことです。写真は釧路鉄道車輌の写真(著作権は放棄されています)です。
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特急「スーパーおおぞら」です。札幌と釧路を1日7往復、3時間40〜50分程度で結んでいます。これに乗ることが多くなりそうです。
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駅弁を売っています。「かに飯」「ノロッコ弁当」「たらばしゅうまい御辨當」「ぬさまいおべんとう」などがあります。いつか食べてみましょう。
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地下道を使いホームに出ます。きっと正面にはステーションデパートがあったのでしょう。かつての旭川駅や帯広駅はそうなっていました。いまは閉鎖されています。
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根室行きのワンマン列車です。お客さんの姿は‥でした。
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太平洋炭鉱の海底炭があります。釧路の三大産業が、漁業、炭鉱、製紙だっことは分かるのですが、炭鉱がどこにあるのかということが謎でした。夕張や三笠のような山があるわけではないからです。このプレートを読んで納得しました。海底にあったのですね。現在も「釧路コールマイン」という会社が太平洋の海底下で採掘を続けているとのことです。
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歌人 石川啄木は、函館、小樽と移り住んだ後、1908年(明治41年)1月21日に釧路新聞記者として釧路駅に降り立ちました。そして次の作品が生まれたのです。

さいはての駅に降り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき

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KIOSKは健在ですが、どことなく哀愁を感じます。
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1日の平均乗車人員は1,500人程度とのことです。
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釧路〜白糠間が開通してから110年になります。
by manabinomori | 2011-04-09 16:33 | 釧路のと文化と自然
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