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おといねっぷ時代の卒業式では涙で式辞が読めなくなり中断したことがありました。昨年の松前でも涙が溢れ卒業証書を渡すのに手間取りました。今年はそうならないようにしなければなりません。本校の場合は生徒数が多く卒業証書をただ渡すだけですから、そのようなことにはならないと思います。さて、私にとっての最後の担任となった3年1組の卒業式は大変でした。そこは学年10クラスの大きな高校でしたので、代表生徒が式場で卒業証書を受け取り担任が教室で渡すのですが、私のクラスだけ永遠にLHRが続いていたことを思い出します。今考えても不思議なほど充実した時間でした。涙で言葉が出なくなると、学級PTAの代表の方に挨拶をお願いしましたが、その人も泣きながら挨拶していました。あんなに涙が出たのは初めてのことです。「男が泣くのは恥ずかしいことである」というそれまでの概念が消えた瞬間でもありました。「先生が泣くから私たちまで泣いてしまったではありませんか」と保護者の方から散々言われたことを思い出します。その後の祝賀会でも再び涙です。私がギターを弾き、「バラが咲いた」(今の生徒にとっては化石のような曲)を一緒に歌ったことを思い出します。保護者のご支援があってのクラスでしたので、卒業してからもクラス保護者会を開催したぐらいです。あれから20年近くになりますが、大好きな担任を持てないまま今に至っています。管理職になった以上は仕方のないことですが、どこの高校に行っても、担任をしている教員が羨ましくて仕方がありません。
by manabinomori | 2012-02-29 23:36 | 明輝高
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