世界に愛を伝えたい
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丘珠高校の創立30周年記念CDです。このCDには様々な思い出がつまっていて、なかなか聴くことができないのです。それは、教頭になって4年目(平成16年)のことでした。着任早々、丘珠高校は創立30周年記念事業協賛会を設立して記念事業の準備に入りました。とにかく半年しか時間がない中で、私たちは様々な業務に追われました。アトラクションをどうするかについても結論が出ませんでした。そんなことを考えている時間などないという感じです。「そうであれば私に預けて下さい!」と提案し協賛会と職員の了解を得て「世界に愛を伝えたい」プロジェクトが動き出しました。たまたま私はその2年前に穂別高校の創立50周年記念事業に関わらせていただきましたので、その経験を生かしたいという思いがあったからです。
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これで直接生徒と関われます。久しぶりに担任か部活動の顧問になったようで嬉しくて仕方がありませんでした。こうして生徒会や有志の生徒と放課後の特訓がスタートしました。吹奏楽部は三木先生の指導で質の高いものに仕上がっていきましたが、私が担当した部分は思うように進まず追い込まれていきました。そもそも当時は教頭をしていましたので、様々な仕事が入ってきます。職員の皆さんに助けられながらなんとかできたという感じです。そして本番、生徒は体育館に感動を生み出す素晴らしい発表を披露しました。私もビックリする内容でした。終了後、もしかすると生徒達は毎日練習していた視聴覚室に集まっているかも知れないと思い顔を出してみました。するとみんなニコニコしながら集まっているではありませんか。私が入ると歓声が上がり「教頭先生、みんな頑張ったので打ち上げに行こう!」と生徒がいいます。「それは無理だよ。これから祝賀会があります。でも本当に感動的だった!素晴らしかったよ!」と言ってその場を去りました。私が驚いたのは、彼らが放課せずにそこにいたということです。それは大きな仕事をやり終えたという成就感がそうさせたのではないかと思います。人生の中で、感動的な場面はそう多くあるものではありませんが、その日はまさにそれでした。アトラクションの評判は上々でした。生徒の力は無限大です。
by manabinomori | 2012-05-10 20:23 | 音楽
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