創造都市さっぽろ
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札幌市のホームページには次のような宣言が書かれています。

札幌市には、創造性を培う基盤となり、世界的にも評価の高い文化芸術に関係する施設やイベントが多数あります。文化芸術は、人々に感動を与え、その感動は人々を刺激し、新たな行動を起こすきっかけを作ります。また、その行動は、新たなコト、モノを生み出す創造的活動へとつながり、新たな商品、産業を生み出す原動力となると考えます。こうした札幌市の創造性を生み出す基盤を活用するとともに、創造都市の取組みで魅力再生に成功した国内外の創造都市の事例を参考にしながら、札幌市としても創造都市を都市戦略として位置付け、積極的に取り組んで行くべきと考えます。

それを受け、札幌市はユネスコ(国際連合教育科学機関)が2004年に創設した「ユネスコ創造都市ネットワーク」への加盟を目指しています。その分野には「文学」「映画」「音楽」「クラフト&フォークアート」「デザイン」「メディアアート」「食文化」の7分野がありますが、札幌市が目指しているのは「デザイン」ではなく「メディアアート」です。ちなみに札幌市が考える「メディアアート」とは、「デジタル技術と芸術を融合した新しい芸術表現」とのことです。現在、「メディアアート」で加盟承認された都市はフランスの「リヨン」だけです。

さて、このような状況の中で、札幌にある大学が果たすべき役割とはなんでしょうか。新設された美術系大学には「メディアアートコース」や「メディアデザインコース」が設置されました。工業系大学には「メディアデザイン学科」が設置され、情報系大学には「メディアデザイン専攻」が設置されています。美術系があるふたつの大学にも「芸術メデイア学科」と「デザイン学科」が設置されています。もちろん国立大学もしかりであり、市立大学には「メディアデザインコース」があります。札幌市がユネスコ創造都市の「メディアアート」を目指すのですから、大学としても黙ってはいられないということになります。同様に高校生にとっても「メディアアート」はとても身近な存在になりつつあります。これはどこの大学にとってもやりがいのあることになりそうです。
by manabinomori | 2013-06-25 21:37 | メディアアート
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