曖昧な水、レオナルド・アリス・ビートルズ
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私にとって、東野芳明、針生一郎、中原祐介などの美術評論家は特別な存在だった。彼らが何に注目し、それをどのように紹介していくのかということは最大の関心事であった。その東野芳明が1980年に出版した『曖昧な水、レオナルド・アリス・ビートルズ』(現代企画室)は違う意味で新鮮だった。なぜなら、そこには東野芳明がそれまで書いてきたとんがった論調は影を潜め、等身大の日常が書かれていたからだ。レオナルドとビートルズを結びつけるという意外性に導かれながら、時代を超えた文化論に誘導された。それは私の心をわくわくさせるものであり、いま読んでも古さを感じさせない。
by manabinomori | 2013-07-29 12:14 | 石塚耕一研究室 | Comments(0)
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