サン・マルコ広場(Piazza San Marco)は世界で最も美しい広場と呼ばれ、海からの玄関口になっています。この広場はヴェネツィアの中心であり、回廊のある建物に囲まれています。(この絵は1730年頃に描かれたものでパブリックドメインです)
ヴェネツィアは文化的成熟度が極めて高い都市でした。ヴェネツィア共和国は、697年にドージェ総督が選出されて以来、「自由と独立」を貫き、強大な海軍力と交易によって富を有しました。水の都は、その美しさから「アドリア海の女王」とたたえられ、16世紀ルネサンス期には文化が爛熟期を迎え、ヨーロッパ中の芸術家や富裕階級が訪れる観光と歓楽の街となりました。1797年にナポレオンが侵略し終焉に至ります。ヴェネツィアは1987年に世界文化遺産に登録されました。(上の絵画『ヴェネツィアの眺望』もパブリックドメインです)