フィレンツェの孤塁を守り続けた
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『別冊みづゑ ボッティチェルリ』は、私が大学を出て就職した年に古本屋で買ったものです。当時『みづゑ』を購読していましたので、バックナンバーも集めていたのです。1967年の発行とありますから、かれこれ46年も前の雑誌になります。カラーは8ページだけ、しかも印刷は不鮮明です。しかし、海外旅行が一般的でない時代において、ボッティチェルリを知るにはこのような雑誌がとても貴重な存在だったのです。本文には、高階秀爾の『サンドロ・ボッティチェルリの芸術』という解説があります。「ボッティチェルリの伝記には、ほとんどただのひとりも女性の影は登場してこない。」「レオナルドやミケランジェロをはじめ、当時の優れたフィレンツェの芸術家たちが他国に迎え入えられ、フィレンツェの街を見捨てたのに、ボッティチェルリはただひとり、いわばフィレンツェの孤塁を守り続けたのである。」とあります。ここに彼の人柄が凝縮されているように思います。
by manabinomori | 2013-10-14 14:44 | フィレンツェ
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