Quattro
b0108779_21254836.jpg
久しぶりに新宿西口にあるヨドバシカメラ本店に行きました。昔からここに来ると胸が躍るのですが、それはこの歳になっても同じでした。そのカメラコーナーで「SIGMA DP3 Merrill」というなんとも不思議なカメラを見つけました。シグマのこのシリーズは、私の著書『奇跡の学校』を担当していた出版社の方が音威子府村に持って来たカメラで、彼女は著名な写真家からそれを譲り受けたようでした。なぜプロの写真家がシグマのデジタルカメラを使うのか試してみたくなりました。触ってみると、その大きく無骨なデザインに呆れます。液晶モニタは一世代前のような印象で、コントラスト式のオートフォーカスは行ったり来たりとさまよい続けています。しかし、ピントがあってそこに映し出された絵には目を見張るものがありました。完璧にアートになっているのです。シグマが言うように「ピントのあった部分はあくまでもシャープに、そしてそこからアウトフォーカス部へは自然なグラデーション」を描いているのです。ボケ味の美しさは刺激的でさえありました。何より色が個性的で、まるで絵画のようです。その秘密の一つは「Foveon X3ダイレクトイメージセンサー」という、RGB全色を3層で取り込むことができるフルカラーイメージセンサーを使っていることにあります。また、単焦点レンズへ特化していることもその要因ではないかと思いました。まさにこだわりのカメラです。
b0108779_21255064.png
そして先月、シグマは、新開発Foveon X3 ダイレクトイメージセンサー(ジェネレーションネーム“Quattro”)を搭載した高画質コンパクトデジタルカメラ「SIGMA dp」を発表しました。あの無骨だったデザインが斬新でお洒落なデザインに生まれ変わっているではありませんか。このデザインに拍手です。また、センサー、エンジン、レンズ、筐体などあらゆる要素をこの観点から見直し、シグマの哲学である「作品づくりのためのカメラ」としての方向性を先鋭化させたとのことです。「本格的な芸術表現をより身近にするための本質性能だけに特化して生まれたのが、この新世代のdpです。」とは、なんとも心を揺さぶるキッャチコピーではありませんか。これまで悪評だったバッテリーの持ちや低照度での撮影も改善されているようです。これは凄い。こんなカメラが日本(会津工場)で作られていることを誇りに思います。がんばれシグマ!
(画像はシグマのホームページより)

by manabinomori | 2014-03-17 21:27 | 石塚耕一研究室 | Comments(0)
<< ラファエル前派展 オープニング曲を録る >>