浅葉克己のタイポグラフィ展
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ギンザ・グラフィック・ギャラリーで、アートディレクター、浅葉克己のタイポグラフィ展「ASABA'S TYPOGRAPHY.」を観ました。浅葉さんは1940年神奈川生まれで、数多くのコマーシャル、ポスターを制作しています。
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主催者からは「さまざまな事物や人物に対する並々ならぬ好奇心と、一度決めたら文字通りとことんやり続けるしつこさで、多領域にわたる表現活動を繰り広げる浅葉氏。本展では、その活動の根幹を支えるタイポグラフィを主軸に、コラージュや掛け軸などの新作をはじめ、ポスターはもちろん、2008年21_21 Design Sight『祈りの痕跡。』展で大々的に発表された日記のその後、などを紹介します。」とのメッセージが出されています。会場は1階と地下のギャラリーを使っていました。写真は許可をいただき地下のギャラリーで撮影したものです。
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Wikipediaによれば、タイポグラフィ(英: Typography)とは、活字(あるいは一定の文字の形状を複製し反復使用して印刷するための媒体)を用い、それを適切に配列することで、印刷物における文字の体裁を整える技芸である。タイポグラフィの領域はその周縁においては、木版を用いて文字を印刷する整版、見出し用途のための木活字の使用、やはり木活字を使用する古活字版、さらにはレタリングやカリグラフィ、東アジアの書芸術と、技術的内容においても審美的様式においても、深く連関するとあります。
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膨大な量の作品からの断片になります。この「音楽畑20」は、タイポグラフィがそのものがイラストレーションになること、あるいはそれ以上の可能性を示していることを暗示しています。個人的には「久。」のところがたまらなく好きです。
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この作品も斬新です。炎が出ている「異」のなんとも不思議な魅力はもちろんですが、その下に配置された明朝体の文字がことのほか美しい。ちょっと強引で緊張感のあるレイアウトがいい。
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西武百貨店のポスター「おいしい生活」など、タイポグラフィの持つ魅力を個々まで高めた浅葉さんには敬服します。
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そのアイディアのもとになっているのがノートです。大胆で、次から次へと湧き起こる創作への探求心には驚くばかりです。学生に見せてあげられなかったのが残念です。来年度の「グラフィックデザインB」の授業ではタイポグラフィにも力を入れてみたいと思います。
by manabinomori | 2015-01-12 21:38 | 授業 グラフィックデザイン | Comments(0)
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