ご冥福をお祈り申し上げます
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おといねっぷ美術工芸高校の実習助手として、本校の発展に貢献された谷秀樹さんが亡くなられました。55歳でした。新卒の若い教員が多い中で、谷さんはいつも教員と生徒を支え、工芸教育の中心的な存在でした。写真の記事は、「第6回暮らしの中の木の椅子展」での入選を伝える北海道新聞です。
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これがその入選作品です。私の大好きな作品でもありました。
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おといねっぷ美術工芸高校の3年間は新しいことへのチャレンジの毎日でした。特に生徒募集が最大の課題ということもあり、どこの学校にもあるような学校案内を廃止し、外部に発信できる魅力的なものに作りかえることを決断しました。その時に考えたキャッチコピーが「夢を創造する。」であり、生徒の笑顔が素敵な写真の掲載でした。ところが、私が撮影したものに該当するもがなく悩んでいると、谷さんが撮影されたこの写真を発見したのです。「これなら絶対に中学生や保護者に魅力が伝わる」と私は確信し表紙に使いました。ここからおといねっぷ美術工芸高校の快進撃が始まったのです。
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奥にいるのが谷さんとキヨちゃん(現在は東海大学付属四高の美術教師)です。卒業制作などで難易度が高ければ高いほど谷さんの存在感が感じられました。裏方に徹しながらも工芸教育の柱になっていたのです。
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谷さんの仕事は多義に渡ります。卒業アルバム用の写真撮影や、卒業制作の記録なども一手に引き受けていました。
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左下は東海大学芸術工学部を卒業した千葉君です。そして生徒を見守りながら適切なアドバイスを出していたのが谷さんでした。
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卒業式で生徒と一緒に記念撮影をされているところです。生徒からとても信頼されていました。個人的にお願いしたことも多々ありましたが、全て完璧にこなしていました。私は、夢ばかり追い求める生意気な校長ではありましたが、谷さんは学校経営上、最も大切な人材の1人でした。愚痴など聞いたことはありませんし、常に黙々と仕事をされていました。おといねっぷ美術工芸高校が大きく飛躍できた背景には谷さんの存在があったのです。本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
by manabinomori | 2015-02-01 20:15 | 奇跡の学校
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