デザインの審査は疑問だらけだ
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「オリンピックのエンブレム決まりましたが、どう思いますか?」と学生に訊かれました。その学生にとっては納得いかない結果だったようです。確かにA案は、各種調査で常に下位に位置していたデザインです。白紙撤回された前回のエンブレム審査委員だったあるデザイナーは、この結果が出る前から「これはA案ありきのデキレースである」と指摘していました。私もまっとく同じ意見だったので、A案に決まったことには驚きませんでした。この4つのデザインが提示されたとき、「A案」対「BCD案」になっていたことはデザイン関係者なら誰にでも分かることです。しかも「A」というのは特別なアルファベットでもあるのです。そのようなことが見えてしまう提示の仕方も問題だったように思いますが、逆を言うならばA案にするためにはそれしか方法がなかったということでもあるのです。あれだけの騒ぎになった分けですから、ここは権威にこだわることなく、国民投票で決めても良かったような気がします。素人の作品が選ばれたっていいではありませんか。学生に「デザインの審査は疑問だらけだ」と言わせるようであってはならないのです。
by manabinomori | 2016-04-29 20:54 | 石塚耕一研究室 | Comments(0)
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