大きな感動を与えた『木の手づくり展』
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 8月14日からの3日間、『第27回木の手づくり展』を北海道庁道民ホールにて開催しました。お盆の時期であり参加者が少ないことも予想されましたが、実に817名もの皆さんに鑑賞していただきました。来場された方の中には、「これを本当に高校生がつくったのか?信じられん」と言って帰ろうとしない方までいました。本展に寄せられた主な感想には「力作揃い、アイディア一杯で感動です」「見ていてワクワクするような作品で創造力を刺激されました」「商品として販売しても良い作品の数々です」「作品は力作揃いで感動!生徒の感性が素晴らしい」「自分が若かったらこの高校に入りたい」「普段見ることのない独創的な作品ばかりで、欲しくなりました。楽しそうな授業風景が目に浮かびます」「夢のある作品が多く楽しいです。生徒さんの人柄を感じました」「100号の油絵を描く力をもつ生徒がいたのには驚きました」など、大きな感動を与えることができたと思います。中には、作品の構想を考え学校まで送ってくださった方までいました。多くの方が時間をかけて鑑賞されていましたが、そのことは作品の質の高さを証明していることでもあり、大変嬉しく思いました。
 本展の作品の多くは、高校生らしい自由な発想のものが多く、鑑賞しているだけでものづくりの楽しさを感じ取ることができます。会場が狭く鑑賞しづらいという問題もありましたが、工芸の大作はもちろんのこと、アイディアに満ちた木のおもちゃやスプーンなども大人気でした。今回初めて美術コースの作品も展示しましたが、その大きさと質の高さには驚いていました。
 本校の教育活動をこのようにして道民に知っていただけることは大変有益なことです。感想ノートの中に「学校の存在は知っていましたが、作品等を見るのは初めてです。近くに入学を希望する生徒がいますので、実際に見られて良かったです」と書かれていました。このように生徒募集という視点での効果も大きく、実際に中学生や保護者の方も例年以上に来場され、進路相談を受けていました。本校は『小さな村のキラリと輝く学校』として、新聞やテレビなどで取り上げられていますが、その宣伝効果もあり、今年度は道内外からの学校見学や問い合わせが多くなっています。
 この『木の手づくり展』がここまで発展することができたのは、実は保護者の方の力添えがあったからこそです。搬入の日は猛暑でしたが、PTA札幌支部長の山口 浩さんをはじめ沢山の方が来られ、荷ほどきから展示まで協力して下さいました。搬出の時も汗だくになりながら一点一点の作品を梱包しトラックに積み込みました。受付でも1日中対応して下さいました。こういう支援があって成り立っているのです。あらためて皆様方に感謝申し上げます。
 北海道には美術・工芸に力を入れた公立高校が、本校を含めて3校あります。一昨年度開設された市立札幌平岸高校のアートデザインコースは、デザインに特化し普通科でもっとも人気のある高校になりました。道立札幌厚別高校の美術コースも特色ある教育活動を展開しています。しかし、教育内容、施設設備、教職員の配置という視点で考えると、本校ほど充実した学校は他にありません。そのことは今回展示された作品を見ればわかることです。少子化や市町村合併による高校再編の波がすぐそこまで来ていますが、全国でも貴重な高校として、これからも本校が発展できるよう努力していきたいと思っています。
       (「学びの森」平成18年8月25日第6号より 撮影Sony DSC-T9)
by manabinomori | 2006-08-24 15:47
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