アメデオ・モディリアーニ
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今日は快晴です。「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」を観るため、私は「札幌芸術の森美術館」に向かいました。本展の前に開催されていた「ディズニー・アート展」は、多くの来場者があったと聞いていました。きっと今回も多くの入場があると期待しましたが、入ってみると数人しかいません。日本人の洋画に対する関心の低さにショックを受けました。もしこれがパリであれば、正反対の現象が起こっていたと思います。このことは、私たち美術教育者が反省すべきことでもあります。「芸術は生涯教育」といいながら、実際には、学校、家庭、地域の中で、芸術の素晴らしさを伝え切れていなかったのではないかと感じました。
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鑑賞して印象に残ったのは2人の恋の物語です。モディリアーニは32歳で14歳年下のジャンヌと出会い、35歳で結核性助膜炎で死亡します。2日後、ジャンヌはアパートの6階から身を投げて後を追います。あまりにも悲劇的な物語です。もし、ジャンヌがモディリアーニと出会っていなければ、彼女はまったく違った運命をたどったのではないかと思います。でもそうならなかったのは、2人を結びつけて離さない強い愛があったと考えるしかありません。今月末からは「モディリアーニ 真実の愛」が札幌の映画館で上映されるそうです。ぜひ観ようと思っています。作品についての感想は後日掲載します。

ところで、私は以前から「札幌芸術の森」に要望がありました。ここは自然や施設がすばらしく、全国でも魅力的な野外美術館のひとつです。しかし、地下鉄の駅から遠く、交通の便が悪いという欠点があります。したがって、ほとんどの市民は車でこられます。ところが、遠くから来たにもかかわらず、駐車料500円が徴収されます。これはやりすぎだと思うのです。幸いなことに、ここには駐車スペースが沢山あります。それを無料で開放すべきです。もっと言えば、「交通が不便なところまで来ていただきありがとうございます。どうぞご自由に駐車場をお使いください」という姿勢があっていいと思うのです。今回のような展覧会を開催し、多くの市民に鑑賞していただくためには、市民へのサービスや心配りに配慮すべきです。そういう姿勢が集客に結びついていくのです。今日は、いつも感じていたことを書かさせていただきました。札幌の文化を活性化させるためにも、市長さん、館長さん、よろしくお願いします。
by manabinomori | 2007-06-16 14:25 | 美術展
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