他の市町村立学校から学ぶ
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今回の校長会は市町村立の高等学校長による研究協議会です。市町村の高等学校数は北海道が38校で1位です。以下、大阪29校、兵庫24校、神奈川15校です。北海道は広域という特殊性があり多くなっていると思いますが、統合や閉校により減少を続けています。

本日(第1日目)の研究協議で印象に残ったのは、日高高校と士幌高校の取り組みでした。日高高校は夜間定時制課程普通科(生徒数27名)ですが、高校の生き残りをかけて「産業学習推進制度」を取り入れました。昼間は教育委員会が指導し、夜間は高校が指導するというユニークな教育制度です。平成20年度からは地域住民を対象に一部科目履修制度の導入やコース制も検討しています。

士幌高校は農業2間口(生徒数185名)です。かなり魅力的な教育が行われています。例えば、①原材料生産から加工、流通までの一貫教育、②多様な学校設定科目の設置、③5日間のインターンシップ、④アメリカでの海外研修、⑤斬新な学科名(アグリビジネス科、フードシステム科)などです。さらに興味深いのが、農業特別専攻科(生徒数17名)の設置です。高卒者などを受け入れ、2年間の学習によってプロフェッショナルな農業経営者と食品加工技術者を育てようというわけです。それだけではありません。なんと農業教員養成コースまで設置しようとしています。農業王国士幌町だからできることでもあります。
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夜の帯広市です。帯広の街はJR帯広駅(写真右)を中心に合理的に施設が配置され、きれいで活力が感じられます。私にとっても思い出の街です。
by manabinomori | 2007-09-05 20:30 | おと高 学校経営
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