デザインスクール「お面の制作」
デザインスクール「お面の制作」_b0108779_1824510.jpg
工芸コースは「お面の制作」です。前日は紙によって「表情」を出すことを教えられました。そして2日目は、ケント紙を使って感情(喜怒哀楽)を表現したお面をつくります。
デザインスクール「お面の制作」_b0108779_183331.jpg
頭にある引き出しを全て使い切りながら模型を考えます。試行錯誤の連続です。
デザインスクール「お面の制作」_b0108779_1831564.jpg
考える→つくる→考える→つくるを繰り返します。お互いに批評しあうことも大切です。
デザインスクール「お面の制作」_b0108779_1832993.jpg
こうして作品が完成しました。ユニークで興味深い作品ばかりです。
デザインスクール「お面の制作」_b0108779_1834582.jpg
自分のお面をつけて、制作の意図をみんなの前で発表します。
デザインスクール「お面の制作」_b0108779_1835796.jpg
この個性的なお面をご覧下さい。どのような表情を表現しようとしたか分かりますか?
デザインスクール「お面の制作」_b0108779_1841080.jpg
中尾先生(写真右)と笹川先生が、一人ひとりの作品を丁寧に批評して下さいました。

私は普通のお面をつくるものと考えていましたので、このような個性的な作品になるとは予想もしていませんでした。中尾先生は、本校生に足りないものを補おうとして下さったのかもしれませんし、あるいは高校生の創造力を試してみようとしたのかもしれません。授業のポイントは5点あったように思います。①ものづくりにおいて素材との対話が大切(中尾先生)であるということ。②紙1枚でも多様な表現が可能であること。③表情(喜怒哀楽)はどこにでもあり複雑なものであること。④他の作品から学ぶことが自分の作品の質をより高めること。⑤芸術とは自分自身を表現すること、です。「自分の頭が固いことに気がつきました」と古西さんはいっていましたが、まさに創造力の育成を図るための授業でした。中尾先生は、生徒が完成に至るまでの動きをしっかり把握し、それぞれの成果と課題を適切に指導していました。結果として完成した作品は芸術性の高い個性的なものばかりです。美術教育・工芸教育の一つの在り方を示してくださった貴重な授業だったように思います。中尾先生、笹川先生、スタッフの学生さん、2日間ありがとうございました。心から感謝申し上げます。
by manabinomori | 2007-09-21 20:04 | おと高 高大国際教育
<< デザインスクールを終えて デザインスクール紹介される >>