「学びの森」第26号(平成19年12月21日)
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「学びの森」第26号が完成しました。久しぶりです。美術・工芸部の特集です。

PDFファイルにてご覧になれます → 学びの森(第26号)

心の中にある叫びを表現する~清武 昌君が学生美術全道展で最高賞~
学生美術全道展の歴史において、最高賞である全道美術協会賞に1人で2点選ばれたのは初めてのことです。どちらの作品も甲乙つけがたいほど魅力的で、そのことが今回の結果につながりました。清武君の全道美術協会賞、田坂さん、箭原さん、吉成君の奨励賞によって、本校は美術部門でもトップクラスの高校として注目されるようになりました。

「心の中にたまっていた嫉妬の気持ちを表現しました。受賞は今でも信じられません。」

清武君は謙虚です。そして前向きです。美術部での活動を見ていると、常に新しいことに挑戦しています。割ったガラスを見ながら自画像を描いたり、アクリル板に描いたり、デカルコマニーに挑戦してみたりと、様々な取り組みの中から自分に必要なものを学んでいると思います。今では描くことが楽しくて仕方がないという感じです。このような姿勢が技術力や表現力の向上につながりました。特に自己の内面をするどく表現する独特の色彩やフォルムは、高校生の域をはるかに超えた素晴らしいものです。

「これからは大学で版画を勉強しながら幅を広げていきたい。」

シュールレアリスムの画家マックス・エルンストが好きで、これからも心の中にある叫びを描き続けたいと語る意識の高さとこだわりからは、今後のさらなる飛躍を予感させます。

後輩に伝えたいことを聞いてみると、「好きで頑張っていれば必ず花が開きます。あきらめないで自分の表現を捜して欲しい。」とコメントしていました。将来は学芸員になりたいという夢を持っています。本校で学んだことをさらに進化させ、夢を実現させて欲しいと思います。

吉成 茜さんの油彩が全国へ
高文連美術展全道大会において、吉成 茜さんの「ひとくちちようだい」が、全国推薦作品賞を受賞しました。来年、群馬県で行われる全国高等学校総合文化祭に北海道の代表として出品されます。本校では平面部門で1年生が全国推薦されるのは初めてのことです。おめでとうございます。

美術部・工芸部が、全道大会で大活躍
今年度の美術部と工芸部の活躍には目を見張るものがありました。高文連美術展では、過去最多の20点(昨年は14点)が全道に選出され、全国推薦1点、全道優秀7点という凄まじい成績を残しました。道高文連では前例のない活躍です。また、大学生や専門学校生が参加する学生美術全道展では最高賞を受賞しました。

これは生徒一人ひとりの意欲的な活動の成果です。それぞれの努力によって才能が開花したのです。もちろん背景には顧問の優れた指導力があったからでもあります。皆さんおめでとうございました。

学生美術全道展
<全道美術協会賞>
3年 清武  昌「嫉妬の目覚め」(絵画)
         「溢れた嫉妬」(絵画)
<奨励賞>
3年 田坂  葵「Etüde~漂遊の時」(絵画)
3年 箭原  萌「犯人は不特定多数」(絵画)
2年 吉成  岳「霙の夕暮れ」(絵画)

高文連美術展全道大会
<全国推薦作品賞>
1年 吉成  茜「ひとくちちょうだい」(平面)
<全道優秀作品賞>
3年 清武  昌「驚愕便所」(立体)
3年 佐藤  量 「ポン『的』リング」(立体)
3年 田坂  葵「虎杖たちの流転」(平面)
2年 向平  藍「人間建設」(平面)
2年 森  勇気「melt×ing」(立体)
1年 磯山 克人「午前3時の部屋」(平面)
1年 波能かなみ「空がこんなに青いのは」(平面)
by manabinomori | 2007-12-21 14:01 | おと高 学校経営
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