カテゴリ:写真家( 10 )
Palm maison(パーム メゾン)
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「Palm maison(パーム メゾン)」は昨日の記事で少しだけ紹介していますが、この雑誌は、広告なしで、オールカラー、しかも600円というビジュアルにこだわったファッション雑誌です。2009年3月から発行されている神戸発のインディペンデントマガジンで、写真のクオリティがとても高い。例えばこの「lonely Girl」などは『不思議の国のアリス』イメージさせながら独特の世界を描き出しています。
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hair&make-up,stylist,designer,photographerによるチームが制作しているだけあって、どのページも魅力的です。
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私たちの Web Magazine がこのレベルに達することは難しいとしても、独自の世界観を描き出すことが必要であることを教えてくれます。
by manabinomori | 2016-05-05 09:29 | 写真家 | Comments(0)
ライアン・マッギンレーを観たい
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いつものことですが、湘南校舎や代々木校舎での出張があるときは、時間があれば自分自身の研修の機会としても使わせていただいています。5月の東京は、生誕300年を記念した若冲展をはじめとして、カラヴァッジョ展、国貞展、ルノワール展、三宅一生展、ポンペイの壁画展など興味深い展覧会ばかりです。その中でぜひ鑑賞したいのが「ライアン・マッギンレー Body Loud!」です。いまアメリカで最も重要な写真家と評価されるライアン・マッギンレーは、広大な自然の中に女性または男性のヌードを配置して撮影しています。主催者によれば、それは「表面的な美しさと言うよりも、日常の制約や束縛から解放された精神の自由を捉えているといえるでしょう。被写体となる人物が、思わず自己を忘れて自由奔放に振る舞う瞬間こそが、モデルとの共犯、つまりマッギンレーが共同作業と呼ぶ制作姿勢なのです」と解説(東京オペラシティ アートギャラリー)しています。約20mのインスタレーション「YEARBOOK」も楽しみです。上の画像は東京オペラシティ アートギャラリーのホームページから。
by manabinomori | 2016-05-04 08:50 | 写真家 | Comments(0)
左右のページを組写真のごとく見せる
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「KINFOLK」のポートレートは、写真家やスタイリストなど、3人による作品だ。『彼のセーターはCOS』というこのポトレは柔らかい光によって描き出された顔とブルーの背景が印象的です。指と髪のクローズアップも美しい。
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『彼女のドレスはSUNO』は、彼女の肌が、例えば外気に触れたときのような新鮮さを感じさせる。彼女の表情もまた同様だ。これらのポートレートは奇をてらったものではないが、左右のページを組写真のごとく見せることによって、イマジネーションを高める。
by manabinomori | 2016-03-26 09:33 | 写真家 | Comments(0)
Sam Falls(サム・フォールズ)
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評論家のクリストファー・シュレックは、写真をコラージュのための素材、彫刻のための素材、またはキャンパスとして物質的に扱いつつ、自らの表現にほかのアート表現のテクニックや手法を取り入る第三の写真家として Sam Falls(サム・フォールズ)を紹介している。彼の作品を「写真を写真として定義付け、隔離するのではなく、写真と美術、デジタル画像とアナログとプリント、具象と抽象等をという対照的な概念の中間を探り続けている」(IMAVol.4)としている。Sam Falls は、カリフォルニアの民家、マグカップ、ポートレートなどを撮影し、それを Photoshop に取り込んで画像処理をしてからプリントし、そこにアクリルや水彩、パステルなどで着色する。まるで子供がいたずら書きをするかのように直感的ではあるが、カンディンスキーの絵画のように計算されているようにも思える。その曖昧なスタンスが興味深く、「常に流動的かつ突発的、予測不可能」と評している。
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例えばこのポートレートに着色する場合、「何処に」「何色で」「どのように」描くのかが問題になるが、100%あり得ない世界がそこにはある。どこからこのような発想が沸いてくるのか、何を意図しているのか。そのダイナミックさや直感性こそが、他にはない個性となっているのだろう。
by manabinomori | 2016-03-13 20:15 | 写真家 | Comments(0)
マリリン・モンロー
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写真家、ジョージ・バリス(George Barris)のことを知りたくて「マリリン」(草思社1987)を購入した。もちろん中古本(110円)である。こ本は1986年に米国ヘンリー・ホルト社から出版されてベストセラーになった「ジョージ・バリス『マリリン』」の全訳だ。バリスはマリリンの友人であり、だからこそ素顔の、そして美しいマリリン・モンロー(Marilyn Monroe)の姿を捉えている。私はその写真をTwitterでフォローしている「History In Pictures」でたまたま発見した。色彩、構図、何よりマリリンの魅力的な笑顔が素晴らしく、惚れてしまったのだ。マリリンについてはセクシーな女神というイメージがあったのだが、この美しい写真(残念ながらそのカットは本書に掲載されていない)に魅せられそのイメージを変えることになった。彼女は「最後までなお美しく、いい女優であった」とのことだが、一方では「有名になってみると、かなり露骨に人間の本性のようなもの」に出くわしたのである。ファンタジーではなく一人の人間として認めてもらいたいという思いがあったのだ。そのファンタージーと現実の間を行き来する中で、ふと見せた素顔がここにはある。
by manabinomori | 2016-03-07 07:22 | 写真家 | Comments(0)
Annie Leibovitz(アニー・リーボヴィッツ)
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写真家、Annie Leibovitz(アニー・リーボヴィッツ)の写真展『WOMEN: New Portraits』が、世界10 都市巡回展の一環として東京・東雲のTOLOT/heuristic SHINONOMEで開催されている。彼女は『ローリング・ストーン』誌のチーフカメラマンとして、あるいは写真家として女性を撮り続けた。彼女の作品で有名なのは、ジョン・レノンが暗殺される直前に撮影した裸のジョンとヨーコの写真である。これは『ローリング・ストーン』誌の表紙になりました。本展の会場ではその撮影秘話をアニー・リーボヴィッツが語ったとのことである。聴きたかった。そして質問したいことがあった。「興味を引きつける人やふっと頭に浮かんだ人を選び撮影する」という彼女は、様々な分野で活躍する女性たちを撮影してきた。「『女性だから』『母親だから』といった思い込みを捨てて、その人が何をやっているかを見る。そして、その人だけの個性を写す」という言葉にはジャーナリストならではの姿勢を感じる。鑑賞者との対話を促すかのようなラフな展示方法も気になる。3月13日まで。
by manabinomori | 2016-03-04 10:06 | 写真家 | Comments(0)
コム・デ・ギャルソン機関誌『Six』
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ちょっと古い雑誌「デザインの現場」(1989 vol.6)に興味深い記事があった。デザインビジネスの新しい流れとして、コム・デ・ギャルソンの実践が紹介されている。「ファッション企業のイメージ戦略には、基本的にふたつの要素がある。その第一は個性=オリジナリティであり、第二は時代の空気=トレンドである。このふたつがうまくかみ合って、はじめて企業のイメージを強くメッセージすることができる。」とのことである。その端的な例として示されたのが広告である。その主役として採用された写真は、いわゆるファッションの写真よりも強く、企業のイメージを伝える力になっている。アメリカの写真家、ジム・ブリットによる写真広告は、コム・デ・ギャルソンをファッション企業としてアピールするというよりその存在そのものを示すかのようなものになっている。パリのポンピドゥセンターで写真展を開催するなど、ファッションを一つ上の世界と関連づけることにより、その創造性を強調している。もしかすると、機関誌『Six』は日本で発行されたどの写真雑誌よりもクリエイティヴだったかも知れない。
by manabinomori | 2016-02-29 14:24 | 写真家 | Comments(0)
Cindy Sherman(シンディ・シャーマン)
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私の好きなポートレイト写真家の1人にCindy Sherman(シンディ・シャーマン)がいます。彼女の言葉で有名なのは、「もし、私がこの時代とこの場所に生まれていなければ、こうした表現をおこなうことはなかったでしょう。そして私がもし男なら、このような方法で、作品を生み出すことはなかったでしょう」です。彼女が撮り続けた女性達は、特に初期の作品は瑞々しく、モデルとしての女性ではなく、生活する1人の女性として描かれています。それはまるで、次の行動を起こす一歩手前のシーンのように感じられますし、連続する映画のワンシーンのようでもあります。このような時間の連続性を意識させるのが彼女の写真の特徴ではないかと思います。ところで、「男性の視線を意識しない写真」を撮り続けた彼女が、晩年には人体模型によるエロスや死を意識させるグロテスクな作品へと変貌したのはなぜなのでしょうか。
by manabinomori | 2016-02-21 11:19 | 写真家 | Comments(0)
Magdalena Berny(マグナレーナ・バーニー)
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この雑誌には、Child Photographer として Magdalena Berny(マグナレーナ・バーニー) の写真が紹介されている。計算されつくした構図や色彩が素晴らしい。まるで絵を描くかのように光を捉えている。写真が持つ重厚さに驚かされる。これはもう写実絵画ではないのかと思えるほどだ。
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ホームページも素敵だ。写真家とはこうでなければならないのだろう。
by manabinomori | 2016-02-20 11:42 | 写真家 | Comments(0)
Katy Tuttle(ケイティ・タトル)
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ホノルルの書店で写真雑誌「Click」を買った。他にも写真雑誌はあったが、パラパラめくるとお気に入りの写真があったのでこれにした。特にこの Katy Tuttle(ケイティ・タトル)の写真が気に入ったからです。「Dreams Spilling Over」(こぼれ落ちるように夢が広がっていくという意味かな?)というタイトルで紹介されているそれらの作品は、たまらなく素敵だ。
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彼女は“Fine art portraitist”と呼ばれるように、基本的には人物を撮影するのですが、このように全体的なイメージを優先させた作品を数多く作っている。
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どの写真も美しくそこに物語を感じます。イメージを大切にしながら、それに流されることなく、対象の本質(それはきっと愛なのだろう)を鋭く捉えています。素敵な写真家です。
by manabinomori | 2016-02-20 11:41 | 写真家 | Comments(0)