カテゴリ:個展2017( 28 )
ヴィーナスの誕生
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ヴィーナスの誕生

サンドロ・ボッティチェッリが『ヴィーナスの誕生』を描いたのは、その後の文化・精神に大きな影響を与えたルネサンス期のことである。「風の神ゼフュロスとクロリスが、貝に乗ったヴィーナスを岸辺へと運び、赤いローブを持った妖精が待ち受ける」というギリシャ神話を、ボッティチェッリは美の象徴として描き、それは時代を超えて今なお特別な意味を持ち続けている。

フィレンツェのウフィッツィ美術館で『ヴィーナスの誕生』を観たとき、不思議な感覚を覚えた。それは想像していた以上に大きく、それまで指摘されていた「長すぎる首」、「落ちた肩」、「不自然な左腕」への違和感が感じられなかったことである。つまり、この作品は実物大で観ることによって、その世界観を体験できるようになっているのだ。

私たちは、なぜ『ヴィーナスの誕生』に惹かれるのだろうか。考え得る理由は二つある。一つは、その顔と体が極めて美しいフォルムで描かれていることだ。それは意識的なデフォルメによって、さらに優雅で印象的なものへと高められている。もう一つは、ボッティチェッリならではの演出が画面全体になされていることだ。ヴィーナスを中心にモチーフの配置や構図に美的な遊び心が感じられる。レオナルド・ダ・ヴィンチの『受胎告知』が理論的で最高の技術で描かれているとするならば、『ヴィーナスの誕生』には人間らしい痕跡が散りばめられている。それが私たちの感性を刺激するのだ。

本展の作品は、その『ヴィーナスの誕生』をベースに制作した。写真という全てを正確に写し取る装置を使いながら、そこに絵画的な要素を取り入れている。レタッチの作業では困惑することもあったが、新たな発見が多く創造的な作業になった。モデルを担当した皆様には心より感謝したい。それなくしてポートレートは成立しない。

写真は可能性に満ちている。その一端に触れていただければ幸いです。

by manabinomori | 2017-08-08 10:30 | 個展2017 | Comments(2)
色彩で遊んだ作品
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今年の東京展は9月の予定です。例によってダークな作品がメインですが、このような色彩で遊んだ作品もあります。着色した作品もあります。斬新で楽しい個展を目指していますので、首都圏にお住まいの皆様はお越し下さい!
by manabinomori | 2017-07-11 21:26 | 個展2017 | Comments(0)
個展の準備がスタート
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新宿眼科画廊で開催する個展の準備が本格的にスタートしました。今回の作品はコンセプトを明確にしてオリジナリティのある表現にこだわります。
by manabinomori | 2017-02-09 20:00 | 個展2017 | Comments(0)
様々なヒントをいただいています
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新年会や懇親会が続きます。皆様、あるいは初めてお会いする方との交流は刺激的で、様々なヒントをいただいています。今夜は学生との会もあります。2016年度もゴールが見えてきました。残りの人生が豊かなものであるように地に着いた活動が出来れば幸いです。
by manabinomori | 2017-02-04 09:46 | 個展2017 | Comments(0)
アートの領域までレタッチ
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釧路はとても美しい街です。函館や小樽に負けない素敵な街です。その釧路を題材にした作品をアートの領域までレタッチしてみました。このような作品は制作していてとても楽しい。
by manabinomori | 2017-01-28 16:31 | 個展2017 | Comments(0)
習作のための習作
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東京での個展は9月に決まりました。今回はこれまでになく気合いを入れています。習作を山のように制作し、心から納得できる作品だけを出展します。この2点はイメージをつかむための習作のための習作という感じです。まだ世界観やインパクトが足りない。
by manabinomori | 2017-01-23 22:01 | 個展2017 | Comments(0)
そんな写真でも
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街を歩いていると、ふと目にとまった景色を撮影することがあります。多少構図は意識するとしてもメモを取るように撮影します。この場合の意識は受動態です。そんな写真でも気に入るものがあったりします。
by manabinomori | 2017-01-14 19:50 | 個展2017 | Comments(0)
何気ない写真をレタッチによって作品のレベルに
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写真の制作で最も難しいのがレタッチです。「そんなもの必要ない」という場合はそれでいいのですが、イメージとして作品を仕上げようとする場合は、レタッチは有効な手段になります。この写真(下)の問題点は雑誌です。撮影時には意識していませんでしたが、ここには余計な色や形が存在しています。それをいかにして目立たなくさせるかということが最大のポイントになります。そのため、まず比率を3:2から7:5に変更し、意図的に右側を暗くしてしまいます。このことによって顔に視点を集中させるとともに明暗を強調させます。スクラッチを少し加え、後は求める色調と明度に持って行けばいいのです。このような工夫をすることによって、何気ない写真も作品のレベルにすることができるのです。今回は少し強引すぎたかも知れませんが。
by manabinomori | 2017-01-02 20:56 | 個展2017 | Comments(0)
今年もよろしくお願いいたします
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2017年がスタートしました。今年はこれまでのようにただ走るのではなく、ゆっくり歩くことを加えたいと思います。今年は東京での個展の充実を図るために様々なプランを考えています。展示やアピール方法も含めて、これまでにない作品展を計画します。そのためにも作品の世界観をより強固なものにしたいと思っています。よろしくお願いいたします。
by manabinomori | 2017-01-01 20:45 | 個展2017 | Comments(2)
その自由さが好きだ
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写真はその一部を切り取るだけで別の作品へと変貌する。縦横の比率によっても世界観は変わる。その自由さが好きだ。この作品は次回の個展パンフレットに使えそうだ。
by manabinomori | 2016-12-29 10:36 | 個展2017 | Comments(0)