![]() ![]() ![]() ![]() クロスカントリースキー部の活躍が紹介されています。 ![]() 北海道教育実践表彰受賞を伝える記事です。「誇りある表彰」とは嬉しいですね。 ![]() PDFファイルにてご覧になれます → 学びの森(第36号) 平成18年4月に着任して以来、皆様のご支援をいただきながら学校経営をさせていただくことができました。このような素敵な高校に勤務できたことを誇りに思います。心から感謝申し上げます。転出にあたり3年間の成果と課題を掲載します。夢を語れる学校づくり 着任する前から、学校経営方針は「夢を語れる学校づくり」と決めていました。それは新米校長である私の夢でもありました。それを実現するための原動力となったのは、平成18年度に設置した学校評議員会義です。ここから高大連携教育、国際理解教育が生まれました。特に東海大学との連携は、本校の教育力を高めることに貢献しました。また、スウェーデン・レクサンド高校との生徒派遣と受け入れは、本校の存在感を高め、新たな可能性を示してくれました。北海道教育大学岩見沢校との「銀河鉄道づくり」、国際美術展アジア・プリント・アドベンチャーでの壁画制作、美術部、工芸部の活躍も大きな力となりました。 これらのことにより、本校は生徒、保護者、村民、教職員がともに夢を語れる学校になりました。これは、千見寺村長さんをはじめとする村民の皆様のご支援、本校職員の情熱、そして生徒の努力によるものです。ありがとうございました。 魅力ある教育課程の編成と実施 本校の教育課程は、工業高校をモデルに編成されていましたので、それを芸術高校として魅力的なものに進化させる必要がありました。経営方針である「1人1人の生徒に創造力を育成し、豊かな心を育成する」ためには、美術工芸教育の特色を生かした教育課程の編成と実施が急務でした。 それを実現させたのが、美術工芸教育実践発表会、教育課程研究指定校事業の取り組みでした。その結果、平成19年度に新教育課程が編成され、20年度から実施することがでました。同時に全教科のシラバスも完成しました。本校職員の英知が生かされた結果でもあります。 個性を伸ばす学習指導 全道唯一の工芸科として、本校に求められることは、質の高い表現学習をとおして創造力を育成することです。そのためには、1人1人の生徒を大切にしながら、美術工芸教育の質を高めることが必要でした。生徒の個性を伸ばし、自信を与える教育の実践です。 そのための意識改革となったのが、平成19年の美術工芸教育実践研究発表会です。実現のために文科省の調査官にご支援願うとともに、東海大学、教育大学とも連携を図りました。こうして本校が独自に主催する実践研究発表会が開催されました。全クラスを公開するとともに、3本のレポートを発表するという無謀とも思える取り組みでしたが、本校職員はそれを見事にこなしました。全国に発信する美術工芸教育はここからスタートしたのです。画期的な出来事でした。 このことが、平成19・20年度の国立教育政策研究所教育課程研究指定校(美術)、そして新年度からの同教育課程研究指定校(工芸)へとつながります。こうして本校は、トップレベルの教育実践校になったのです。その結果、退学者は減少を続け、今年度入学した40名の生徒は全員進級を果たしました。 放課後や夜に行われている「工芸補習」、「デッサン講習」、「趣味の工芸」の存在も大きなものでした。教職員の献身的な努力が生徒の信頼感を得て、基礎力の定着や個性の伸張につながったのです。 心に響く生徒指導 ほぼ全寮制の本校において、思いやりの心を育成することは、もっとも大切な教育の一つです。そのためには、心に響く生徒指導への転換が必要でした。学校や寮の秩序が乱れるという指摘もありましたが、本校と寮職員の努力によって前進することができました。校長として最も辛かったのがこのことです。 本校が伝統的に行ってきた挨拶などの生活指導、そして生徒会や寮生会の自主的な活動は効果的でした。学校祭、寮祭、体育祭、三送会などの多様な行事によって、生徒が主役となり、豊かな心を育成することにつながりました。 嬉しかったのは、学校と家庭との信頼関係が強化されたことです。教育の成果は、信頼関係で決まるといっても過言ではありません。若い教員が多く、心配されることもあった思いますが、皆様の温かいご支援が本校教育を発展させました。 自己実現に向けた進路指導 今年度、国立大学に2人の合格者を出すことができました。地域と連携したインターンシップも実現できました。本校の進路指導は着実に前進しています。しかし課題もあります。今後は道外からの入学者が増え、新たな進路開拓が必要になりますし、難関大学を希望する生徒への対応も求められます。したがって、これからは進路指導の充実を図る必要があります。 学校情報の発信、生徒作品の公開 ホームページやブログ「学びの森」などによる学校情報の発信は、学校理解を図り、信頼関係を確立する上で大きな役割を果たしました。学校案内についても平成19年度に見直し、中学生の視点にたった魅力ある内容にしました。 札幌と旭川で開催している「木の手づくり展」は好評でした。保護者の皆様のご協力も年々増加し、本校を代表するイベントになっています。本校ホールの作品展示もそうですが、生徒作品の公開は本校の教育を理解していただく上で大きな力となっています。 これらのことは、生徒募集にも大きな成果をもたらしました。平成21年度の一般入試の倍率は2.6倍と、過去最高になりました。生徒募集に悪戦苦闘していた数年前には考えられなかったことです。 地域と一体となった教育活動 本校の魅力の一つは、音威子府村と連携した優れた教育実践にあります。村民運動会、文化祭、植樹祭などへの生徒参加、北海道大学との森林探訪、村民や小中学生への木工体験学習、エコミュージアムでのボランティア活動。これらの教育活動は、生徒に豊かな心を育成しました。 <新年度に向けての課題> ①美術工芸教育 新年度から2年間、国の教育課程研究指定校として「工芸」の研究がスタートします。これは本校の工芸教育の発展にとって大きなチャンスになります。 ②普通科教育 本校教育をさらに発展させるためには、普通科教育の充実が必要です。その方策として、「自然環境教育」を取り入れた教育をスタートさせます。 ③高大連携教育 東海大学との連携を定着させるとともに、進路実現と美術教育の充実を図るため、東京の美術大学との連携を視野に入れます。具体的には、見学旅行で武蔵野美術大学を訪問します。 ④国際理解教育 夏にはカール・マルムステン工芸高校から教員が来校します。ヨーロッパでトップクラスの工芸教育を実践している高校との交流は楽しみでもあります。 ⑤環境整備 新年度から女子の人数が多くなります。狭い女子寮の問題は放置できない課題です。今後に向けて早急に対応しなければなりません。 ⑥学校情報の発信 ホームページ(ブログ)を充実させる新たな体制づくりが必要になります。 ⑦入学者選抜の改善 村立高校ですので、本校らしい入学者選抜への改善が求められます。 平成20年度北海道教育実践表彰校にこの受賞は、生徒、保護者、教職員、教育委員会、村民の皆様をはじめとして、これまで本校に関わられた全ての皆様の力によるものです。心から感謝申し上げます。 本の出版にあたってのお願い順調に進めば、今年の夏(秋)には『おといねっぷの森から』(光村図書出版)という本を出版する予定です。内容は、おといねっぷ美術工芸高校、音威子府村、エコミュージアムを舞台に成長して行く7人の高校生を描きながら、本校の教育を紹介するものです。この本によって、本校はもちろんですが、音威子府村、エコミュージアムなど、本村の素晴らしさを全国の皆さんに知っていただけたら幸いです。執筆にあたりましては、多くの皆様のご協力が必要になります。特に生徒(卒業生)、保護者、村民の皆様にお願いすることが多々あります。その際はよろしくお願い申し上げます。 ![]() 校長 石塚耕一(松前高校)← 花松正彦(旭川工業高校教頭から採用) 教諭 前田健浩(札幌西高校)← 寺澤 亮(本校期限付教諭) 教諭 林 敬右(期限付終了)← 中学校教諭 教諭 国研教育課程研究指定校として期限付教諭が加配予定です。 この日がこないことを願っていましたが、人事異動発表の日になってしまいました。私は松前高校へ異動します。複雑な心境です。後任の花松校長は教頭として本校に2年間勤務していましたので、本校のことを熟知しています。前田教諭は優れた芸術家を輩出している札幌西高校へ転出します。後任は寺澤教諭です。国の教育課程研究指定校が継続(今度は工芸)しますので、新たに期限付教諭が加わります。また、クロスカントリースキーの指導者として中学校教諭が入ります。残念なのは、美術の校長が新たに採用されたのに本校に配属されなかったことです。私も美術のない高校への異動です。新年度は私が着任して生徒募集にかかわった生徒が3学年揃います。いよいよ新生おといねっぷ美術工芸高等学校のスタートです。とても楽しみです。遠くから応援させていただきます。 ブログ「学びの森」は3月で終了しますが、本校のホームページからリンクを貼れるように、このまま残しておきます。新年度の情報発信につきましては、新校長のもとで新たな展開があると思います。私が現在執筆している『おといねっぷの森から(仮称)』という本が、夏(秋)には出版予定ですので、その情報提供として「学びの森」を活用するかも知れません。 ![]() ![]() ![]() さて本校は、来年度の見学旅行から、その研修の一部として東京の美大を訪問予定です。これは研修内容を充実させ、生徒の学習と進路意識の向上を図ることを目的にしています。また、年々道外からの入学者が増えている現状と、その生徒の進路実現を考えますと、今後、東京の美大の情報収集と連携は本校にとってとても大切なものになります。私としましては、もし可能であれば、3月にうらわ美術館といくつかの大学を訪問したいと考えています。もし実現した場合には、東京にお住まいの保護者の皆様とも交流できれば幸いです。 ![]() ![]() ![]() ![]() 以下に北海道教育委員会「受賞をたたえて」を掲載いたします。 <受賞をたたえて/北海道教育委員会> 北海道おといねっぷ美術工芸高等学校 校長 石塚 耕一 生徒数 107名 学級数 3学級 職員数 19名 夢を語ることができる学校を目指した学校経営 保護者、村民、教職員がともに、自分の夢を語ることができる生徒の育成を目指し、美術工芸教育の充実を図るとともに、生徒一人一人の可能性を見付け、伸ばすなど、自信を持たせる教育活動の推進に努めている。特に、工芸科の特色である「描く」・「つくる」・「対話」することを柱にした造形教育活動や、村の行事等における地域と連携したボランティア活動は、創造力と豊かな心の育成に大きな成果を上げている。 創造力の育成を図る美術工芸教育 国の教育課程研究指定校として芸術(工芸)の学習指導の工夫・改善に取り組むとともに、美術工芸教育実践研究発表会を開催し、学習の成果を全国に発信するなど、創造力の育成に努めている。特に、大学と連携した工芸技術の体験合宿「デザインスクール」や、スウェーデンのレクサンド高校における派遣実習、さらにはレクサンド高校教諭による本校での特設授業などの取組は、高い技術の習得に大きな成果を上げている。 豊かな心の育成を図る地域との連携 恵まれた自然環境を生かすとともに、地域の人材や文化施設を活用し、豊かな心の育成を図る教育活動を推進している。特に、村の行事である「村民運動会」や「文化祭」などへの参加をはじめ、地域美術館でのボランティア活動や幼小中学生や村民を対象とした木工教室、国際美術展「アジアプリントアドベンチャー」の壁画制作などは、自立心や協力する心の育成に大きな成果を上げている。 仲間とともに成長する学校 「授業、部活動、学校行事、寮生活をとおして、子供の成長していく姿が実感できます。村の人達との交流も楽しそうです。特に工芸の技術の成長には驚きます。『おと高』には、温かい心があります。生徒の可能性を引き出し、伸ばしてくれています。このような素晴らしい環境だからこそ、子ども達も努力し成長していけるのだと思います。これからも夢を持ち続け、仲間とともに成長して欲しいと思っています。」(保護者の声) ![]() どれも想像できなかったことばかりです。 様々な人とのつながりが、 大きな力となって本校を発展させました。 「教育は人なり」といいますが、 「学校も人なり」だと思います。 その「人」とは人と人との連鎖のことです。 そこから生み出される力が学校を変えるのです。 もう一つの力は「夢」です。 昨年本校に起きたことのほとんどは、 「こうなったら素晴らしいね」という思いが実現したものです。 「夢」が明日へのエネルギーを生み出すのです。 もちろん全てがうまく行ったわけではありません。 努力したにもかかわらず実現できなかったこともあります。 しかしそこに止まっていてはなりません。 人生には良いときもあればそうでないときもあります。 学校は生きています。 過去を見つめながらも「未来」を創造しなければなりません。 涙は笑顔を生み出す力となります。 学校の主役は1人1人の生徒です。 その生徒が生き生きと活動できれば学校は輝きます。 そのためには教師も生き生きとしていなければなりません。 本校の発展はその優れたバランスによって生み出されました。 昨年の奇跡はまさにその証です。 きっと今年も素晴らしいドラマが生まれることでしょう。 本年もよろしくお願い申し上げます。
「おといねっぷ美術工芸高校10大ニュース」として個人的に選んでみました。
![]() やっぱりこれでしょう。本校の歴史において特筆すべきことです。レクサンド高校との姉妹校提携は数年後と考えていましたが、デビッドソン校長の来校というチャンスがあり、一挙に調印式までこぎつけました。調印式、レセプション、教職員や生徒の受け入れなどを本校職員は見事にこなしました。スウェーデンへの派遣も印象に残る出来事でした。 ![]() ここ数年入学生の数は、30人(H17年度)→36人(H18年度)→38人(H19年度)と、少子化で他校が苦しむ中増加(二次募集含む)していました。そして今年度はついに定員を満たすことができました。いまや近隣の高校ではもっとも生徒数の多い学校です。 ![]() 東海大学との高大連携教育の象徴でもあるデザインスクールを2泊3日で開催することができました。1年の宿泊研修、3年の見学旅行の間を埋める宿泊学習として理想的なものになりました。内容的にも全国に誇れる質の高いものです。東海大学には感謝です。 ![]() 昨年の「銀河鉄道づくり」同様に、全国に発信できる教育活動の一つになりました。全校生徒が参加した壁画制作は、本校らしい教育活動だと思います。 ![]() 全国総合文化祭への7年連続出場をはじめとして、道内の各美術展で大活躍をしました。道内のトップクラスの高校として定着した1年になりました。生徒に自信や意欲が生まれ、本校の知名度も上がりました。 ![]() NHK「新日本紀行ふたたび」や朝日新聞などで、特色ある高校として全国に紹介されました。「新日本紀行ふたたび」では、私も企画に関わることができて幸せでした。 ![]() これまでの教育課程は工業高校をモデルにしたものでした。それを工芸科らしい特色あるものにし、4月からスタートさせることができました。本校職員の努力によるものです。 ![]() 生徒、保護者、村民、教職員が一体となって感動を創造することが出来ました。生徒にとっては今年一番の思い出になったはずです。 ![]() 本校教育の成果を多くの皆様に鑑賞していただくことができました。今年は保護者の皆様のご支援がこれまで以上にあり感謝しています。 ![]() 本校のような村立の小規模校が選ばれたというのは夢のようなことです。本校が評価された背景には、国の研究指定校としての教育実践や工芸科としての教育内容の充実があげられます。また、国際理解教育、高大連携教育、学校評価等の先進的な教育の推進。地域と一体となった村民運動会、植樹祭、文化祭、森林探訪、開放講座、さらに、幼・少・中学校との学校間連携なども大きかったと思います。どれも村立高校ならではの取り組みです。 今年1年、皆様には大変お世話になりました。この場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。 < 前のページ次のページ >
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