カテゴリ:展覧会レポート 札幌( 130 )
こうさ展
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「こうさ展」(from fun)を鑑賞してきました。9人のメンバーそれぞれが思い思いの作品を展示していました。特に卒業生のレベルが高く印象に残りました。森君の椅子は久しぶりです。埼玉から音威子府にもどる予定の福田君や東海大学の城浦君の作品、また在校生のイラストなども見応えがありました。みなさん方の思いが伝わります。ありがとうございました。私は19日におといねっぷ美術工芸高校を訪問予定です。
by manabinomori | 2017-01-07 14:56 | 展覧会レポート 札幌 | Comments(0)
森山大道 北海道
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宮の森美術館で「森山大道 北海道」(コレクション展)が開催されている。森山さんというとGRのイメージが強く、本展でも路上スナップが主役になっていました。道内各地で撮影されたというこれらの作品を観させていただき感じたことは、①モノクロ写真の魅力、②フィルム・ノイズの美しさ、③写真は歴史を記録するということです。写真家、森山大道が何を撮ろうとしたのかを探ることがとても楽しい写真展です。画像は宮の森美術館のホームページ(チラシ)からです。
by manabinomori | 2016-02-18 20:19 | 展覧会レポート 札幌 | Comments(0)
リサ・ラーソン展
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札幌三越で開催されている「リサ・ラーソン展」に行ってきました。スウェーデン・ヘルリンダに生まれたリサは、動物や子供達をテーマにユーモアと愛に満ちた作品を作り続けています。私は「猫のマイキー」が大好きで、思わずグッズを買ってしまいました。作品展も楽しかったのですが、それ以上にグッズコーナーが楽しめました。彼女の作品には心を豊かにしてくれる美しさや楽しさがあるのです。そして、たまたま買った「月刊モエ」を開くと、そこに松田奈那子さんが紹介されているではありませんか!嬉しかったですね。
by manabinomori | 2015-09-19 20:25 | 展覧会レポート 札幌 | Comments(0)
妖艶な美しさ
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私は人形作家 四谷シモンさんの大ファンですが、同様に伽井丹彌(かい・あけみ)さんのファンでもあります。伽井丹彌さんの作品が持っている強い個性=「妖艶な美しさ」にはいつも驚かされます。そこには芸術が持っている根源的なものがあります。円山の「ギャラリー・レタラ」で開催されている「十勝五敗」というグループ展では、その新作を観ることができます。これまでとはまた違う伽井丹彌さんの作品に触れることができます。ぜひ鑑賞していただければ幸いです。
by manabinomori | 2015-07-08 18:15 | 展覧会レポート 札幌 | Comments(2)
吉村穂高君と城浦光希君が受賞しました!
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札幌市民ギャラリーで「第42回美工展」(北海道美術工芸協会)を鑑賞しました。昨年は城浦光希君の『No.03 half arm』が新人賞を受賞し、その様子はここでも紹介しました。その光希君と吉村穂高君が佳作賞を受賞しました。今年は協会賞(最高賞)がありませんでしたので、実質的に彼らの作品がトップと言うことになります。快挙です。おめでとうございました!
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これはその佳作賞を受賞した光希君の『抽出の再考Ⅰ』です。前面に傾斜を持たせるとともに、抽出を露出させた独特のデザインが注目を集めました。
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この写真は本人からの要請で、大学の6階スタジオで撮影したものです。取っ手も含めて、こだわりに満ちています。
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仕上げも美しく、デスクで使うのに最適な大きさになっています。
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これは光希君の一般入選作品です。以前このブログでも紹介させていただいた1年次の作品で、アイディアが素晴らしく、斬新なイメージがあります。
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iPhoneでの撮影なのでシャープさに欠けますが、それでも丁寧な仕事ぶりが伝わると思います。光希君は2年連続の受賞ということで、新会友に推挙されました。この若さで!
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同じく佳作賞を受賞した吉村穂高君の『蓮庵』です。おといねっぷ美術工芸高校時代の作品をさらに進化させ、魅力的な作品に仕上げています。
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扉の飾りが凝っていて印象的です。近くで見るとその技術力の高さを実感することができます。初出展で佳作賞というのは凄いことで、関係者の皆さんも高く評価されていました。昨日は授賞式があったようですが、「東海大学でこのような活動がなされているとは知りませんでした」「2人にはとても期待しています」とのことです。デザイン文化学科、そしてART LABOにとっても、嬉しすぎる受賞でした。
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2人の作品以外にも興味深い作品が展示されていました。
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これからの活躍に注目したいと思います。
by manabinomori | 2015-05-03 17:38 | 展覧会レポート 札幌 | Comments(0)
南阿沙美写真展「MATSUOKA!」
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“salon cojica”で開催されている話題の写真展「MATSUOKA!」を鑑賞させていただきました。作者の南阿沙美さんは、2014年度の「写真新世紀」で優秀賞を受賞されています。その受賞時に、「事情とか、物語とか、想いとか重ねてなにが写ってんだかわかんない写真はもうやめて、ただ写真でぜんぶぶっ飛ばすような、ヒーローの写真が撮りたかったのです。」とコメントされています。よけいな飾りも、もったいぶった表現も、技術を自負することもありません。ひたすら生身の「MATSUOKA!」がそこに描かれています。それは、これまでの概念を覆す冒険でもあります。
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「私にとってのヒーローを観てくれ!」とでも言うかのように、壁面一杯に作品が展示されていました。ヒーローであるが故にでしょうか、服装はまるでコスチュームであるかのように統一され、画面一杯に動き回っています。ピントがどうのとか、被写体がブレているとか、そんなことよりも写真の本質に迫ることの方が大切であると言っているかのようです。その勇気に拍手を贈りたいと思います。その無限大のエネルギーは、作者とモデルとの強い絆があってのことなのでしょう。
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写真に求めるものは様々ですが、若い写真家が、信念を持って、新たなことにチャレンジしようとする姿勢に心打たれました。お時間のある方はぜひご覧ください。不思議なエネルギーをいただけます。また、このギャラリーは、カフェを併設していてお洒落でした。
by manabinomori | 2015-03-17 17:52 | 展覧会レポート 札幌 | Comments(0)
鼓動する日本画 オルタナティブ
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「札幌国際芸術祭2014」が本日で終了しました。「都市と自然」をテーマに坂本龍一氏をゲストディレクターに、内外の著名なアーティストを迎え、美術館はもちろんのこと札幌の街全体を芸術の舞台にしてしまおうという計画でした。その意志はマスコミを通して十分伝わってきましたが、市民レベルにまでは伝わっていなかったように思えます。国際芸術祭と言いながら、もしかすると「さっぽろオータムフェスト2014」のレベルにも達していないかも知れません。その理由については以前書きましたのでここでは触れませんが、芸術を大上段に振りかざして、しかも高い入場料を求める、上から目線の国際展はその役割を終えたのではないかと実感させられたのが正直な感想です。

そんな折りに極めて注目すべき美術展に出会いました。それが「鼓動する日本画 オルタナティブ」です。

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「現在の日本画は、死後の世界であるかのようである。」
「日本画の可能性を信じるならば、こうした現状には抗うべきである。定義の不備が明らかになったことを好機と捉え、再定義へ向けて新たな枠組みを作る試みをはじめるべきだろう。」
「日本画家達の奮起によって日本画が改めて固有性を獲得する方向へ踏み出すことへの期待を背負い、日本画の生を立証しようというのであれば、やはり歓迎せずにはいられない」

関口雄揮記念美術館学芸員 門間仁史が述べているように、本展は日本画家による新たな表現への挑戦です。団体展等で、日頃私たちが観ている8人の作家のイメージを良い意味で覆す魅力がここにはあります。まさにその「鼓動」が聞こえてくるのです。

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私が真っ先に注目したのは平向功一氏の立体作品です。『休息する日』のキャプションに、「小さな街、飛行体、用途不明な機械類。いつの日か私の日本画作品に登場したものを画面から飛び出させ“立体化させてみたい”と思っていた。」とありますが、まるで子供のころのおもちゃ箱を連想させるような夢を与える立体作品は強く心を揺さぶります。作者の持つ世界観が鑑賞者を容易く受け入れ共存させます。一つ一つの仕掛けがそのイメージを増殖させています。そしてその個性が無限の時間を与えてくれるのです。

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次に注目したのが上野秀実氏の発泡スチロール板をベースに、ジェッソ、紙、墨、染料、銀箔、岩絵の具、滑石、重曹などを駆使して仕上げた一連の作品群です。その色は、北海道に住む私たちにとって身近な存在である雪をイメージさせます。その雪で遊ぶかのように作られた有機的な造形が壁面を飾り心を癒してくれるます。アートによって心が癒されるなんてそうあるものではありません。オリジナリティに満ちたテクスチャーの美しさはもちろんですが、緻密に計算されたレイアウトが芸術の新たな可能性を示しているかのようです。

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他にも、朝地信介氏の「見えていなくても感じられるもの、そこかしこにあるもの達」など、見応えのある作品ばかりが展示されています。もっと注目されるべき美術展だと思います。芸術が生み出す創造性、美しさ、遊び心といったものがこの空間には存在しています。会場は東区本町にある「品品法邑」(しなじなほうむら)で、会期は10月5日までです。ぜひご覧になってください。

by manabinomori | 2014-09-28 16:20 | 展覧会レポート 札幌 | Comments(0)
井上雄彦
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春学期の「アニメーション論」では、ナオが紹介してくれた井上雄彦のCMがとてもおもしろかった。CMというよりはアートといっても過言ではないレベルだ。私には漫画『SLAM DUNK』のイメージしかなかったのですが、彼は漫画というジャンルにとどまらず、アーティストとしての才能がキラキラ輝いていることを知った。森アーツセンターギャラリーで開催された「建築家 ガウディ × 漫画家 井上雄彦」は、そんな彼の才能に触れる絶好の機会となった。「ガウディの作品で感じたことは、謙虚さだった。神がつくったようにつくるという態度は、不遜ではなく、謙虚さである。」とその図録で述べていたのも興味深いが、会場を埋めた彼の作品には漫画と言うよりドキュメンタリーとしての絵画と思えるほどの力があった。世界最大級の手漉き和紙に描かれた絵画は新たな時代の水墨画を見るかのように新鮮だった。

by manabinomori | 2014-09-23 15:02 | 展覧会レポート 札幌 | Comments(0)
第89回道展
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今年も道展を鑑賞させていただきました。私が顧問をさせていただいているグループからも何人かが入選していて嬉しく思いました。いつものことではありますが、それぞれの作家からのメッセージが伝わってきます。今年も勝手ながらお気に入りの作品を紹介させていただきます。

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上野秀実「明日が昨日になる前に」
雨の中、モデルの高校生の視線がスマートフォンではなくその先に行っています。そこに何があるのか知るよしはありませんが、その情景に惹かれます。透明感のある傘、それを持つ右手、グリー色のリュック、そこから下は遊び心満点です。様々な表現が横行する中で、絵画が持つ本質的な魅力を感じます。

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八重樫眞一「森の船」
まるでルネサンスの画家たちに挑戦状をたたきつけるかのような空間、リンクのように硬質な水面と建物、その中心がどこにあるかを考えさせようともしない構図、そして色彩はどこまでも冷静で禁欲的です。心を揺さぶる作品です。

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宮川美樹「刻」
油彩のように思えるかも知れませんがこの作品は水彩です。極めて緻密に描かれた独自の世界によって、私たちを物語の世界へと誘います。

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永川美保「あぁ、社会人」
現代の若者が置かれている現状を垣間見ることができます。荒さはありますが、デフォルメされた人物や色彩がとても魅力的です。これからの活躍を期待したい!

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中谷有逸「碑・古事記(ホオサザキの息子たち)」
マチエールも色彩も構図も全てが完璧に思えます。優れた絵画は鑑賞者の時間を奪い続けますが、それはまさにこの作品のことではないかと思ってしまいました。

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関秋宏「MAYU」
本展で最も素朴な彫刻かも知れません。モデルもごく普通の女に感じられますし、制作もちょっとあらっぽかったりします。しかしそれが心を打つのです。まるで彼女がそこにいるかのような空気感があります。素敵な作品です。

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川畑盛邦「風景'14-2」
顔が飛び出ていたりしてドキッとさせられますが、その計算し尽くされた世界観は圧巻と言うほかありません。

by manabinomori | 2014-09-18 22:17 | 展覧会レポート 札幌 | Comments(0)
対極
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「札幌国際芸術祭2014」と「Far East コンテンポラリーアート2014」は対極にあるように思える。大都市と田舎ということはもちろんですが、大勢のスタッフを要する展覧会と地域住民がサポートする展覧会の違いなど、考えれば考えるほどおもしろい。後者はアートが地域おこしにまでつながっている。
by manabinomori | 2014-08-11 20:29 | 展覧会レポート 札幌 | Comments(0)