カテゴリ:本 愛はかなしみとともに( 14 )
穂別高校
b0108779_21242780.jpg
先ほど、『愛はかなしみとともに』の関係者の方から、メールで写真をいただきました。いい構図です。私は穂別高校に3年間勤務していましたので思い入れがあります。写真1枚を見るだけで、様々なことを思い出してしまいました。ありがとうございます。
b0108779_21381152.jpg
当時は新米教頭として、高島校長の学校経営の一つであった「発信する高校」を支えるため、ご覧のような学校だより『イーハトーブ』を毎月つくっていました。A4の8ページの冊子で、スタートしたときはA3が印刷できる役場の輪転機と紙折り機をお借りしていました。広報に入れるために、私と実習助手が折り込み作業にも参加していました。そのうちに、穂別町が広報と同じように扱って下さるようになり嬉しかったですね。
by manabinomori | 2009-08-14 21:41 | 愛はかなしみとともに | Comments(0)
愛はかなしみとともに
b0108779_20384439.jpg
私が穂別高校の教頭として、創立50周年記念式典の準備を進めているときに出会ったのが「愛はかなしみとともに」という本です。これは19歳の若さで事故死した穂別高校の卒業生が書いた日記をまとめたものです。そのひたむきな愛の物語に、多くの人が涙し、勇気を与えられました。私もその一人です。その本が再出版されることになりました。まだ先のことですが、私も少しだけ書かせていただきました。出版されたら詳しく紹介いたします。
b0108779_2136199.jpg
ここから生まれたのが「銀のしずく」(ボーカルはSajaka)という曲です。ホームページのアクセスを調べると、最近この曲へのアクセスがとても多くなっています。以前ならyahoo!で「銀のしずく」を検索しても出てこなかったのですが、いまではトップページの2番目ではありませんか!何年か前にアクセスが多くなったことはありましたが、今回はその比ではありません。
b0108779_212242100.jpg
当時の新聞記事は札幌の自宅にありますので、ここでは穂別高校の学校だより「イーハトーブ」に掲載した新聞記事から紹介します。音楽室で生徒と一緒に式典に向けて練習しているときのものです。ビアのを弾いているのは私ですが、これは新聞記者の要望に応えただけで、実際に私が弾けるのはコードを押さえるぐらいです。あしからず…。
by manabinomori | 2009-07-08 20:40 | 愛はかなしみとともに | Comments(4)
銀のしずく
この曲が生まれた背景については何度か書いてきましたので、ここではレコーディングについて触れておきたいと思います。『銀のしずく』を市販されているCDと比較すると、サウンドは単調で、音圧もなく、自然さに欠けます。そのことはいまでも悔やまれるところです。実はこのCDの前に式典用の音源が完成していました。当時の高島一郎校長はそちらの方が良いのではないかと指摘されましたが、きっとボーカルやサウンドが生き生きしていたからではないかと思います。とはいうものの、CDにするためには完成度が必要でした。このCD制作は、私の能力の限界へのチャレンジとでもいうべきものでした。
b0108779_10452694.jpg
バックサウンドは、当時所有していた最新のワークステーション・シンセサイザーRoland Fantom-Sを使いました。リズムトラックは単純ですが、ボーカルを生かせるベース・フレーズを考え、リバーブをきかせた奥行きある空間をつくろうとしました。苦労したのはイントロです。プリセットされているどの楽器を使っても、所詮は機械的で悲しくなってしまいます。ボーカルは、ノートパソコンとDAWソフトSONARを駆使して録りました。ボーカルは歌えば歌うほど声が萎縮してしまいますので、最初の数回が勝負です。本人はそうは思っていなかったと思いますが、私は祈るような気持ちで録音に望みました。魅力的な曲にするため、サビをハモらせることにし、その場で考えながら録音しました。ボーカルを録り終えると、それをSONARで編集します。いまのDAWソフトは、ピッチやタイミングを自由に編集できますが、当時のソフトでは不可能です。したがって、上手くいっているパートだけを切り出しつなぎ合わせなければなりません。そして完成させたボーカルを、パートごとにFantom-Sのオーディオトラックに流し込みます。こんな使い方をするのは私ぐらいかも知れません。仕上げはFantom-Sのマスタリング・エフェクトを使い、なんとか完成させたのです。
b0108779_1045487.jpg
ジャケットのイラストレーションはTomokoさんにお願いしました。それをPhotoshopに取り込みIllustratorで仕上げました。裏面は、旧富内駅に行き撮影したものです。少し遊んでみました。ところで、このCDは穂別町(現在のむかわ町)が企画し予算化して下さったものです。このことが、昨日のお話につながっていくのですから人生とは不思議なものです。
by manabinomori | 2009-02-15 10:45 | 愛はかなしみとともに | Comments(2)
銀のしずく
b0108779_18491885.jpg
私は5年前にCDを製作するチャンスをいただいたことがあります。それは、北海道穂別高等学校創立50周年記念賛歌として作詞・作曲したものです。モチーフとなったのは、穂別高校の卒業生が残した「愛はかなしみとともに」という本に描かれた愛の物語です。2人の悲劇的な死を、2人が利用した富内駅を舞台に完成させました。式典では、生徒と教員が披露し、その後、穂別町がCDにして下さったのです。ボーカルは、当時の同僚SAJAKAです。かなりの時間をかけ、バックサウンドを完成させ、そこにボーカルとハーモニーを加えました。いま聴き直すと荒さが目立ちますが、興味のある方はお聴き下さい。 → 銀のしずく

苫小牧民報 2002.10.15
【穂別】卒業生2人の悲恋物語を記念賛歌に
 創立50周年を迎えた穂別高校が、純愛に生きて19歳の若さで事故死した2人の卒業生の物語と、宮沢賢治の理想をまちづくりに求める穂別町富内をモチーフにした記念賛歌を創作した。26日の50周年記念式典で生徒有志と教員が歌い、同窓生らに披露する。ひたむきな愛に生きた2人の心の詩が、33年の時を超えてよみがえった。
 記念賛歌は「銀のしずく」。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にちなんで銀河ステーションと地域の人が名づけ、まちづくりのシンボルにしている旧国鉄富内駅と、同校の3年生全員が共同で作った記念詩「虹の彼方に」、旧富内線の鉄道事故死した2人の悲運の恋愛をモチーフに、石塚耕一教頭が作詞、作曲した。友情と愛と穂別への賛歌だ。
 歌詞の軸になった卒業生は1969年に同校を卒業した男子生徒と女子生徒。この年8月、予備校と就職先から帰省した2人が、旧富内線の平取町振内駅付近での鉄道事故で急逝した。ひたむきに、純粋に、また若者らしく激しく愛情を燃やした2人の恋愛は、残された日記をもとに出版された「愛はかなしみとともに」(大和書房、70年刊)で世に明かにされた。石塚教頭が記念事業の作業の中でこの本の存在を知り、卒業生の悲しい愛の物語に深く心を打たれたのがきっかけだ。
 曲は、記念賛歌だけに、悲しげにならないよう心がけたという。さわやかでポップスの雰囲気を持つバラード風の曲。覚えやすく、親しみやすいメロディーにした。
 同校では、式典で公表するとともに、録音して自主製作のCDで後世に残す予定。「本、生徒の詩、富内の要素をつなげて一つの歌詞にした。2人のお話は、愛のエネルギーの強さにふるえ、涙した」と石塚教頭。50周年の節目に卒業生の清らかな愛の物語に再び思いをはせながら、穂別高校で青春期を生きることの意味を生徒たちに問い掛ける。
(苫小牧民報社提供)
by manabinomori | 2007-06-18 23:12 | 愛はかなしみとともに