カテゴリ:ビートルズ あれこれ( 144 )
私にとってのベスト盤は「ウィングスパン」
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ポール・マッカートニーのベスト盤「ピュア・マッカートニー~オール・タイム・ベスト」はビートルズ解散後の45年間のヒット曲を網羅した4CDの大作です。これだけのヒット曲を作り続けた功績にはただただ驚くばかりです。「ウィングス・グレイテスト」(1978)、「オール・ザ・ベスト」(1987)、「ウィングスパン」(2001)とはまた違う選曲になっていて新鮮です。ポールによれば「選曲するにあたって考えたのは楽しんで聴けるもの」ということです。「僕が車で長旅に出るときにはこのアルバムを旅のサウンドトラックにしたい」ということです。いやはや余裕というしかありませんね。ただ、ポールのベストは名曲が多すぎるために、その選曲を巡ってはつねに異論が出ます。そもそもポールは「ラム」からシングルをリリースするときに、各国にまかせるということで、日本では「出ておいでよお嬢さん」、イギリスでは「パック・シート」、アメリカでは「アンクル・アルバート~ハルセイ提督」をシングルカットしました。例えばジョンがアルバム「イマジン」からシングルを出す場合は、絶対に「イマジン」でなければならないのです。ヒットが間違いないので次は「オー、ヨーコ」をシングルにしてはどうかという意見も聴き入れませんでした。ところが、ポールにはそんなこだわりはないのです。自分の手を離れたら僕の曲はみんなのもだという感じなのです。コンセプトが明確なジョンのベスト盤「シェイヴド・フィッシュ」とは対照的であり、「風呂でリラックスしながらこのアルバムをかけてみてほしい。」ということなのです。ただ、「フレミング・パイ」から8曲も収録するのはどうかなと思いますし、一方で「マイ・ブレイヴ・フェイス」などが外されています。究極のベスト盤はシングルを中心に組んで欲しいというのが私の願いです。その機会がくるまでは、私にとってのベスト盤は「ウィングスパン」であり、リンダとの思い出がつまったこのアルバムを聴き続けます。
by manabinomori | 2016-12-30 17:17 | ビートルズ あれこれ | Comments(0)
ヨーコの心
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ジョン・レノンの「ジョンの魂」とオノ・ヨーコの「ヨーコの心」は共に原題は「プラスティック・オノ・バンド」と同じであり、ジャケットもジョンとヨーコの位置が入れ替わっているだけです。双子のようなアルバムで、演奏も基本的にはジョン・レノン(g)、リンゴ・スター(ds) 、クラウス・フォアマン(b)によってなされています。私はこのアルバムを人に薦めることはしません。もし、ジョンのファンキーなギターを聴きたければどうぞという感じです。それにしても当時のアバンギャルドは大胆でした。「Why」は過小評価されがちですが、ロックの可能性を示したという点においては画期的な作品だったように思います。
by manabinomori | 2016-12-20 14:45 | ビートルズ あれこれ | Comments(0)
ハイレゾでビートルズ
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残念なことにビートルズの楽曲はハイレゾで配信されていない。でもソロは別である。ジョン・レノンやポール・マッカートニーはハイレゾで聴くことができる。先ずはポールの「ラム」を購入してその音質の違いを確認してみようと思う。
by manabinomori | 2016-11-23 21:33 | ビートルズ あれこれ | Comments(0)
リンゴ・スター・アンド・ヒズ・オール・スター・バンド
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リンゴ・スター・アンド・ヒズ・オール・スター・バンドの来日公演に行ってきました。リンゴの公演はポール・マッカートニーのようにエンターテイメントに徹した大規模なものではなく、初期のビートルズを思わせる等身大のライヴでした。それでも開演前からイエローサブマリンのボードを作ってきた女性チームがいたり、写真のような手作り?人形を持ち込んでいる人がいたりして楽しい雰囲気でした。
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Bunkamura オーチャードホール(10/2)は日本公演の最終日でしたが、予想外の人気と言うことでNHKホールでの追加公演もありました。写真はリンゴのドラムセットです。多くの人が撮影していました。
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私にとっては興味深い機材ばかりなので、ちょっと見させていただきました。写真の手前にいる女性のエンジニアは気さくな人です。ちなみに、私の席はこのコントロール席の前でした。私の隣には30代と40代ぐらいの女性が座りました。1人は音楽関係者という感じでした。意外と若い人が多い感じでした。
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リンゴが登場すると会場は大歓声に包まれ、ビートルズの『マッチボックス』、ソロの『明日への願い』、ビートルズの『消えた恋』と続きました。リンゴのボーカルは昔のままに思えますが、演奏がオリジナルとは異なっていて少し違和感を覚えました。ポールのライヴがビートルズやソロ時代のアレンジそのままで聴かせるのとは対照的です。
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トッド・ラングレンはあんなお茶目な人だったのですね。スティーヴ・ルカサーのギターは本公演のもう一つのハイライトになっていました。TOTOのメンバーとして「アフリカ」「ロザーナ」などの世界的ヒットを飛ばしていますが、「ローザナ」は良かったですね。グレッグ・ローリーはサンタナのバックやジャーニーの結成時メンバーでもあり、「ブラック・マジック・ウーマン」には感動させられました。ベースのリチャード・ペイジはMr.ミスターのメンバーとして活躍し、「ブロウクン・ウイングス」などのヒット曲を披露しました。ドラムのグレッグ・ビソネットはリンゴを尊重しながらのプレイをしていましたし、ウォーレン・ハムは才能豊かな人ですね。アメリカ南西部とビートルズの音楽が融合したかのような変化に富んだ内容でした。
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ところで、リンゴが「ドント・パス・ミー・バイ」でキーボードを弾いたのには驚きました。やはり彼は役者ですね。「イエロー・サブマリン」で会場を盛り上げ、「ユア・シックスティーン」や「想い出のフォトグラフ」では楽しいボーカルを聴かせてくれました。
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リンゴと言うよりも、オールスターバンドのメンバー全員の持ち味が出た公演でした。楽しみにしていたジョン・レノンの「アイム・ザ・グレイテスト」が今回のツアーでは演奏されなかったのが残念でした。
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公演のクライマックスは「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」で、リンゴが観客にマイクを向けると、私たちも歌いました。そして最後はジョンの「平和を我等に」へとつながり幕を閉じました。ジョンが「ラヴ&ピース」なら、リンゴは「ピース&ラヴ」なのです。ビートルズの精神はしっかり受け継がれています。アンコールもないまま、リンゴは「平和を我等に」の途中で退場してしまい、2時間ぴったりの公演は幕を閉じました。リンゴらしい、リンゴならではのライヴでした。ありがとうリンゴ!と私はつぶやいて会場を出ました。
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パンフレットです。高価なのになぜか買ってしまいました。今回はiPhone7で撮影しましたが、デジカメを持参すれば良かったと反省しています。なぜならこんな近くからリンゴを撮影できる機会は二度とないような気がしたからです。
by manabinomori | 2016-11-23 20:39 | ビートルズ あれこれ | Comments(0)
THE BEATLES: EIGHT DAYS A WEEK - THE TOURING YEARS


ロン・ハワード監督によるザ・ビートルズのドキュメンタリー映画『エイト・デイズ・ア・ウィーク:ザ・ツアリング・イヤーズ(原題)』が公開される。これは1962年から1966年までのビートルズの姿を追ったもので、映像の編集が今日的だ。これまでのドキュメンタリー映画以上に楽しめそうです。
by manabinomori | 2016-07-28 14:44 | ビートルズ あれこれ | Comments(0)
その日が待ち遠しい
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ビートルズの本を出版するのですから、リンゴ・スターのライヴには行かなければなりません。やっとのことでチケットを入手することができました。個人的には『アイム・ザ・グレイティスト』『明日への願い』『想い出のフォトグラフ』が聴きたい。リンゴの曲にはどこかジョージ・ハリスンの優しさを感じます。『アイム・ザ・グレイティスト』はジョン・レノンのお遊びですが、どんなアレンジで演奏されるのかいまから楽しみです。その日が待ち遠しい。
by manabinomori | 2016-07-19 19:48 | ビートルズ あれこれ | Comments(0)
リンゴ・スターのチケット
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先月の先行予約でも、今日からの一般予約でも、リンゴ・スターのチケットをゲットすることができませんでした。涙です。もっとも今日は卒研の発表審査会があったり、ビートルズ本の確認作業があったりということで、夕方にやっとインターネットに向かうことができましたが、すでに完売していました。そもそも「Bunkamura オーチャードホール」の総客席数は2,150席しかないのです。もっと広いところでやってくださいよ。
by manabinomori | 2016-07-16 22:01 | ビートルズ あれこれ | Comments(0)
moraでビートルズの配信がスタート
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moraでビートルズの配信がスタートした。Sony系からビートルズが聴けるなんて誰が予想しただろうか。そもそも東芝EMIがなくなるなんてそれ以上に予想できなかったことです。米アップルとビートルズのアップルレコードが和解してからレーベルの垣根が低くなり、音楽そのものがパッケージからネットへと移行してきたが大きな理由とも言えます。配信はAAC-LC320kbpsで行われますが、これではmoraで配信する意味がない。ソニーらしいハイレゾを待つことにしたい。ところで、最近のウォークマンは魅力的だ。進化しないiPodに見切りをつける時期に来たかも知れません。
by manabinomori | 2016-07-03 08:57 | ビートルズ あれこれ | Comments(0)
もっと具体的に
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今朝の北海道新聞に「『5人目のビートルズ』ジョージ・マーチンを悼む」という特集があった。海外の新聞の写真が印象に残ったものの、内容のない記事で拍子抜けしてしまった。ジョージ・マーチンのビートルズにおける役割やレコーディングにおける創造的な実践がほとんど書かれていないのです。左側のスタジオの記事は良かったのですが、本文がこれではジョージ・マーチンの素晴らしさが読者に伝わらない。タイトルに「5人目のビートルズ」と入れるなら、なぜそのように呼ばれていたのかをもっと具体的に上げて欲しかった。
by manabinomori | 2016-04-13 07:11 | ビートルズ あれこれ | Comments(0)
最後は『レット・イット・ビー』
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『アビイ・ロード』の原稿を提出しましたので、ビートルズのジャケット・デザインを考察するWeb連載「ビートルズ~アートの視点から読み解く4人の奇跡」も『レット・イット・ビー』でラストになります。長いようでアッという間の1年だったように思います。最初は勢いで原稿を書いていましたが、『マジカル・ミステリー・ツアー』あたりからは悩むことが多くなりました。なぜならこの世の中にはビートルズ本が山のように溢れ、多くのことが研究し尽くされているからです。アートやデザインの視点からそれを読み解くにしても、直接取材したものではあありませんし、私の見解を事実にそって書くしかありませんでした。あまり紹介されていない分野にしぼって書かせていただいつもりです。『レット・イット・ビー』はお蔵入りになったアルバム『ゲット・バック』をフィル・スペクターがプロデュースしたものであり、その発売1か月前にはポール・マッカートニーが脱退宣言を行っていました。アルバム『マッカートニー』も発売されていました。したがって、ここに4人が一緒に写っている写真が使われることはあり得なかったのです。黒い枠の中に四人の写真がバラバラに配置されています。それはそれぞれのソロ・シングルにも使われた写真というのも象徴的です。ところで、世界中には数え切れないほどのグループがありますが、解散後、ソロとしてヒットを出すというのは難しいことで、(お金のために)再結成をしてしまうグループもあるぐらいです。しかし、ビートルズの凄いところは、4人ともソロ(時にはグループ)としてヒットチャートのトップになってしまったことです。解散後にメンバー全員がチャートのトップに立つグループなんて二度と現れることはないでしょう。
by manabinomori | 2016-03-15 13:01 | ビートルズ あれこれ | Comments(0)