自然を満喫した炊事遠足
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 9月26日の炊事遠足は、高校から天塩川温泉までの8キロを歩きました。学校5日制の実施に伴い、都市部の高校では遠足を廃止する傾向にありますが、大自然に囲まれた本校では、むしろそれを積極的に活用し、「自然に触れ、生きる力を育む」ことを心がけています。
 当日は学校で開会式を行い、1年生から歩き始めました。旧国道に入ると、あらためて音威子府の自然の美しさに感動します。特に咲来の堤防付近へと天塩川温泉の公園は素晴らしく、住んでいることの幸せを感じます。温泉の小川にはザリガニがいて、男子生徒に大人気でした。
 昼食は恒例の焼き肉で、班ごとに楽しく食事をしました。近年の高校では、こういう場面で、仲間に入れない生徒がいたり、何らかのトラブルが発生する傾向にありますが、そういう心配がまったくないのが本校の良さです。毎日の寮生活の中からお互いを尊重する心が育っているのでしょう。
 自由時間では、『缶けり』ならぬ『ペットボトルけり』をして生徒と先生が一緒になって遊ぶなど、学校では決してできない交流もあり、とても有意義な1日になったと思います。
 <「学びの森」平成18年9月27日第8号より 撮影Sony DSC-R1>
# by manabinomori | 2006-09-27 12:49
教育は人なり
 今月は生徒募集のため、多くの中学校を訪問する機会がありました。その中で、ある中学校の校長から次のような話がありました。
 「本校では、数年前まで吹奏楽部が全国大会に出場していましたが、顧問の転勤とともに衰退してしまいました。ところが、その先生が行った中学校が、今では全国大会に出場するようになりました」
 これは一人の教師の存在によって、その学校の全国大会出場が左右されるということを示しています。そもそも吹奏楽A編成で全国大会に出場するためには大変な努力が必要です。半端な努力では不可能です。休日を返上し、夜遅くまで、高度な指導をしなければ絶対実現できないことです。いや、それをしたとしても実現できるとは限りません。
 『教育は人なり』という言葉があります。この言葉が示すように、教育は教師の力量に左右されます。勇気を持って言えば、教育は教師力によって決まります。本来公教育は、差があってはならないものですが、そうとも言い切れない現実があります。小学校の保護者が、誰が担任になるかで一喜一憂したり、部活動にかける中学生が、優れた指導者がいる高校を受検したがるのはそのためです。このことは否定できない事実であり、私たちは謙虚に受け取らなければならないことです。
 教師にはそれぞれ個性があります。性格も違えば得意分野も違います。経験や指導方法だって同じではありません。ベテラン教師だからできることもあれば、若い教師だからできることもあります。大切なのは、①一人ひとりの子どもへの確かな愛情があること、②授業(や部活動等)へのひたむきな情熱があること、③教師としての誇りや使命感があること、これにつきるのではないかと思います。それがあれば新卒教師であろうと信頼されるでしょうし、それがなければベテラン教師であろうと信頼されないのです。
 今日、教師に向けられる目はますます厳しくなっています。これからは、これまでの横並びの教師ではなく、一人ひとりの個性や専門性を生かした魅力ある教師が求められます。それと同時に、教師集団が組織として機能し、学校力の向上を図ることも求められます。今回は『教育は人なり』という言葉から様々なことを考えさせられました。
 <「学びの森」平成18年9月27日第8号より>
# by manabinomori | 2006-09-27 12:42 | おと高&音威子府村
自然と対話する彫刻家~デイヴィッド・ナッシュ
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<本校の機械加工実習室にて『割れる柱』を制作する
デイヴィッド・ナッシュ(『創立50周年記念誌』より)>

 本校に赴任してもっとも驚いたのは、国際的に有名なイギリスの彫刻家デイヴィッド・ナッシュ(David Nash 1945~)の作品が2階ホールに展示されているということです。そればかりか、『エコミュージアムおさしまセンター』の倉庫には村に寄贈された大作が保管されています。ナッシュの作品を収蔵しているということは、世界的にも注目されることです。ナッシュは1993年と翌年に音威子府の地で優れた作品を多数制作し、1994年に『音威子府の森』と題する大規模展を道立旭川美術館、名古屋市美術館、神奈川県立近代美術館など全国6都市で開催しました。それらの作品は、彼のこれまでの仕事の中でも意味をもつものばかりです。したがって、彼の経歴を振り返るときには、『OTOINEPPU』という地名が出てくることになります。村や本校などに寄贈された作品は、習作のような作品ばかりですが、しかしそこには、彼が音威子府で制作した証と精神が息づいているのです。
 私がナッシュの作品をはじめて見たのは、1982年に開催された『今日のイギリス美術』展の時でした。当時は、デイヴィッド・ホックニー、アンソニー・グリーン、ブリジット・ライリーらの作品を見ることに精一杯で、ナッシュの作品を注視したわけではありません。しかし、ミズナラを使って制作した作品のインパクトは消えてはいませんでした。
 ナッシュは、以前木材工場でつくられた木を使って制作していました。ところがある日、規格品の木は何も語らないことに気がつき、それ以降は木が生きている自然の中で制作するようになります。自然の美しさ、やさしさ、そして厳しさを体験しながら、朽ち果て、再生される木の生命力に魅せられ、そこに自分自身を発見したのです。そして樹木と対話をしながら生命の尊さを表現するようになったのです。例えば本校で組み立て、1階ホールに展示されていた『割れる柱(Crack and Warp Column 1993)』などからは、そのことを感じとることができます。このシリーズは、さらに『Branch and Bole Crack and Warp Column』などの曲線をより強調して人を意識させるものへと展開していきます。近年の大作も含めて、ナッシュの作品に共通しているのは、人間と自然との命のやりとりです。人間はもっと自然と対話すべきだと彼の作品は訴えているのです。そして、その人間と自然との架け橋になるために作品をつくり続けているのです。
 村での制作中には、本校で特別講義をしたり、前庭で公開制作までしています。それを体験することができた当時の生徒や教職員をうらやましく思います。本校創立50周年記念式典の際には、次のようなメッセージをいただいています。
 「学校という場所は本来、社会に貢献し、そこで活躍する若者たちを育てていくところです。音威子府高校はそういう意味で、魅力あるすばらしい見本となる学校です。数多くの教育機関では自然の材料を学校教育にうまく取り入れことができないままです。実はその自然自体が偉大な教師であるにもかかわらずそうなのです。物事を立体的に考える力は創造力を鍛えることになり、そうすることで自己に対する自信と生きていくことへの健全な態度が育成されるのです。私は音威子府高校でたくさんの素晴らしい経験をしました。将来においてこれからもずっと忘れられないのが音威子府高校が目指している教育実践です。」
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<本校に寄贈され2階ホールに展示されているナッシュの作品>

参考文献
1 図録『今日のイギリス美術』
2 図録『デイヴィッド・ナッシュ/音威子府の森』
3 音威子府高校『創立50周年記念誌』
(「学びの森」平成18年9月5日第7号より 写真はSony DSC-R1にて撮影)
# by manabinomori | 2006-09-05 15:21 | おと高 学校経営
全道大会に14点も選出される
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 高文連美術展研究大会の名寄地区大会が8月30日から3日間、名寄市で開催され、工芸部と美術部が参加しました。結果は14点もの作品が全道大会に選出されるという素晴らしいものでした。入選した生徒は、粘り強く努力を重ね、ついに夢を実現したのです。心から拍手をおくりたいと思います。同時に、このことは本校教育の質の高さを証明してくれたことにもなり、大変嬉しく思います。
 全道大会に選出された作品は次のとおりです
<平面作品>
 3年 本田 昌也「植物の絵」
 2年 清武  昌「よっこらせ」
    酒井由葵絵「心の隙間を埋める灯火」
    杉本 大幸「ガラスの美声」
    田坂  葵「清涼」
    箭原  萌「AB」
 1年 岩瀬 智子「境界に立つ」
<立体作品>
 3年 伊藤雄太郎「Stand Up ライト」
    友重 圭司「未完成の思想」
 2年 大崎 育成「子椅蓮」
    佐藤  量 「CUBE」
 1年 佐藤 将仁「さんし丸」
    戸間替 信「Red or Blue」
    森  勇気「2×6」
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 高文連に向けての制作はとても根気のいる作業です。短時間で仕上げようとすればそれなりの作品はできるかも知れませんが、結局は密度の薄い作品になってしまいます。高校生らしさが求められる本大会においては、いかに時間をかけ、作品と向き合い、粘り強く制作できたかということが必要になります。本校の生徒といえども簡単には入選できるものではありません。他校にも、全力で取り組んでいる生徒がたくさんいます。そういう中で、おといねっぷ美術工芸高校としてのプライドや、校内での高いレベルの競い合いが本校生徒の作品の質を上げています。同時に、そこには本校教諭の卓越した指導力があったからでもあります。本大会によって、生徒は自分の作品をとおしてより自分を知ることができたと思いますし、また一歩成長できたのではないかと思います。
   (「学びの森」平成18年9月5日第7号 写真撮影は工芸部・美術部顧問)
# by manabinomori | 2006-09-05 15:13
のだめカンタービレに魅了されました
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 私は雑誌『少年』を毎月購入し、付録を組み立て、『鉄人28号』を読んで育ちました。その私が最近どうしても読みたいマンガがありました。それは『のだめカンタービレ』という少女コミックです。この年齢で、男で、しかも校長が買いに行ける本ではないのであきらめていましたが、本校の図書館にあることを知り、持ち帰り一気に読破しました。部屋中ゴミ箱のような不潔な生活をしている音大生の女の子『のだめ』と、才能と自信に満ちあふれモテモテ男の『千秋さま』との愛の物語ですが、そのキャラクター設定のおもしろさや随所に見られるユーモアが楽しすぎます。何度も大笑いしてしまいました。さらにこのマンガを魅力的にしているのがクラシック音楽という舞台と映画のようなスピーディな展開です。コマ割と吹き出しにも感心させられましたが、まさにマンガの進化を実感させられました。ここには登場人物それぞれの夢が描かれています。それを実現していく中でお互いに成長していきます。そこに読者の心を魅了する何かがあります。味のある絵で、それぞれの心が、素直に、そして楽しく描かれていて久しぶりに感動しました。
   (「学びの森」平成18年9月5日第7号より)
# by manabinomori | 2006-09-05 15:01 | おと高&音威子府村
感動こそが人を成長させる
 教育においてもっとも大切なことは、いかにして子どもたちに感動を与えることができるかということです。感動は、子どもたちの成長にとって必要不可欠なものです。もしかすると、毎日の食事以上に大切なものかも知れません。たとえば、いろいろな経験の中から多くの感動を体験してきた子どもたちと、感動をまったく体験してこなかった子どもたちとでは、そこに人間としての圧倒的な差が生じます。それは学力の差のようにかたちになって見えるものではありません。そもそも人間の成長にとって学力なんてたいしたことではないのです。所詮それは二次的なものであって、本質は人間として必要な「心」が育っているかどうかということなのです。もっと言えば、「思いやりの心」や「より良く自分を変えていこうとする心」が育っているかどうかということなのです。
 それがなければ、いくら有名大学や一流企業に入ったとしても、社会の荒波の中で沈没してしまうだけです。私たちは、まわりの人たちに支えられながら生活しています。それは家族であったり、友人や恋人であったり、同級生や同僚であったりします。その人たちとは「心」でつながっています。誰も一人にはなりたくありませんし、誰も一人では生きていけません。生きると言うことは、いかにして人とかかわるかということです。そのために必要なものが「心」であり、それは小さな頃からの感動体験によって生まれてくるものなのです。
 今の日本は、「笑い」をつくり出すことにあくせくしています。テレビ番組はそのお手本のようなもので、お笑い番組がゴールデンタイムに数多く放映されています。確かに「笑い」は私たちの生活を楽しいものにしてくれます。しかし、それだけで人間は成長しません。何歳になろうとも、私たちが求めているものは感動なのです。なぜなら、感動は人生を豊かで有意義なものにしてくれるからです。その感動があってこそより良い自分に変えていくことができるのです。以前、韓国のテレビドラマが女性の方に受けたことがありましたが、その理由は簡単です。そこには今の日本のテレビ番組にはない純粋な感動があったからです。
 小学校に勤務していたとき、子どもたちの感受性の鋭さに驚かされたことがありました。国語の授業で、『かわいそうなぞう』を読むだけで子どもたちは涙するのです。子どもたちは、大人よりはるかに敏感にいろいろなことを感じ取ります。高校生も同じです。様々な場面で感動し成長しているのです。日本の教育で部活動が盛んなのも、実はそこに授業では得られない感動があるからです。
 忘れてならないのは、感動は努力から生まれるということです。小説や映画などを見たり読んだりして生まれる感動は受動的な感動ですが、努力によって生まれる感動はそれとは比較にならないほど強いものです。なぜなら、そこには明確な自分の夢があり、自分自身を直視せざるを得ない現実があるからです。したがって、そこから生み出された感動は、より「心」の成長をうながし、生き方にまで影響を与えます。
 人はどうしても楽な方に流されがちです。勉強や仕事をするより、テレビを見たり友人と遊んでいる方がいいに決まっています。しかし、そういう生活からは主体的な感動は生まれません。クロスカントリースキー部のように、夏休みであろうと、猛暑であろうと、夢に向かって全力でトレーニングを続ける。このような努力こそが主体的な感動を生み出すためには必要なのです。そして、そこから生み出されたものは、真の人間をつくりだすエネルギーとなるのです。
 感動は様々な場面にころがっています。都会から来た女子生徒が「村を歩くだけでいろいろな発見があって感動します」と言っていましたが、そういう感動を感じられる「心」もまた、それまでの感動体験から生まれてきたものです。美しいものを美しい、嬉しいことを嬉しいと素直に感じられる「心」こそが、私たちにとって大切なことなのです。
 人は、それぞれかたちも性格も違います。もちろん感受性だって様々です。しかし、このような時代だからこそ、子どもたちも大人も素敵な感動を求めているのです。そしてその機会をたくさん提供してやることこそが、今の教育に求められていることではないかと思います。
            (「学びの森」平成18年8月25日第6号より)
# by manabinomori | 2006-08-24 16:07 | おと高&音威子府村
写真で見る『木の手づくり展』
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                     (撮影 Sony DSC-T9)
# by manabinomori | 2006-08-24 15:54
大きな感動を与えた『木の手づくり展』
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 8月14日からの3日間、『第27回木の手づくり展』を北海道庁道民ホールにて開催しました。お盆の時期であり参加者が少ないことも予想されましたが、実に817名もの皆さんに鑑賞していただきました。来場された方の中には、「これを本当に高校生がつくったのか?信じられん」と言って帰ろうとしない方までいました。本展に寄せられた主な感想には「力作揃い、アイディア一杯で感動です」「見ていてワクワクするような作品で創造力を刺激されました」「商品として販売しても良い作品の数々です」「作品は力作揃いで感動!生徒の感性が素晴らしい」「自分が若かったらこの高校に入りたい」「普段見ることのない独創的な作品ばかりで、欲しくなりました。楽しそうな授業風景が目に浮かびます」「夢のある作品が多く楽しいです。生徒さんの人柄を感じました」「100号の油絵を描く力をもつ生徒がいたのには驚きました」など、大きな感動を与えることができたと思います。中には、作品の構想を考え学校まで送ってくださった方までいました。多くの方が時間をかけて鑑賞されていましたが、そのことは作品の質の高さを証明していることでもあり、大変嬉しく思いました。
 本展の作品の多くは、高校生らしい自由な発想のものが多く、鑑賞しているだけでものづくりの楽しさを感じ取ることができます。会場が狭く鑑賞しづらいという問題もありましたが、工芸の大作はもちろんのこと、アイディアに満ちた木のおもちゃやスプーンなども大人気でした。今回初めて美術コースの作品も展示しましたが、その大きさと質の高さには驚いていました。
 本校の教育活動をこのようにして道民に知っていただけることは大変有益なことです。感想ノートの中に「学校の存在は知っていましたが、作品等を見るのは初めてです。近くに入学を希望する生徒がいますので、実際に見られて良かったです」と書かれていました。このように生徒募集という視点での効果も大きく、実際に中学生や保護者の方も例年以上に来場され、進路相談を受けていました。本校は『小さな村のキラリと輝く学校』として、新聞やテレビなどで取り上げられていますが、その宣伝効果もあり、今年度は道内外からの学校見学や問い合わせが多くなっています。
 この『木の手づくり展』がここまで発展することができたのは、実は保護者の方の力添えがあったからこそです。搬入の日は猛暑でしたが、PTA札幌支部長の山口 浩さんをはじめ沢山の方が来られ、荷ほどきから展示まで協力して下さいました。搬出の時も汗だくになりながら一点一点の作品を梱包しトラックに積み込みました。受付でも1日中対応して下さいました。こういう支援があって成り立っているのです。あらためて皆様方に感謝申し上げます。
 北海道には美術・工芸に力を入れた公立高校が、本校を含めて3校あります。一昨年度開設された市立札幌平岸高校のアートデザインコースは、デザインに特化し普通科でもっとも人気のある高校になりました。道立札幌厚別高校の美術コースも特色ある教育活動を展開しています。しかし、教育内容、施設設備、教職員の配置という視点で考えると、本校ほど充実した学校は他にありません。そのことは今回展示された作品を見ればわかることです。少子化や市町村合併による高校再編の波がすぐそこまで来ていますが、全国でも貴重な高校として、これからも本校が発展できるよう努力していきたいと思っています。
       (「学びの森」平成18年8月25日第6号より 撮影Sony DSC-T9)
# by manabinomori | 2006-08-24 15:47
読売新聞全国版に紹介されます
NHK・BSに続き、今度は読売新聞8月7日号の全国版で本校の教育活動が紹介されます。取材は7月12日に行われ、下のような写真撮影やインタビューなどが行われました。内容は、村立の特色ある高校として、「ルパン三世」の作者モンキー・パンチの出身校である霧多布高校と一緒に紹介されます。
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(Sony DSC-R1にて撮影)
# by manabinomori | 2006-07-28 12:09 | おと高 学校経営
学校祭を写真で紹介
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        (「学びの森」平成18年7月24日号/Sony DSC-R1 にて撮影)
# by manabinomori | 2006-07-28 11:25
Heart and Creation(学校祭を終えて)
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 本校にとって最大の行事『音高祭』が終了しました。今年は「NEPFES2006~waraiai~」をテーマに、保護者や村民の皆さんの温かいご支援があり盛会のうちに終了することができました。この場をお借りして感謝申し上げます。
 その学校祭についてここで紹介させていただきます。
 まず、美術工芸高校らしい特色を出せたのは良かったと思います。特に工芸品販売は大好評で、アッという間に売り切れてしまいました。スツール(椅子)、おぼん、CDラック、ミニアクセサリーなど、生徒が丁寧に作った木工芸作品は素晴らしいものばかりで、大変注目されました。美術工芸作品の展示では、授業で制作したものを発表するとともに、高文連や教職員の作品も展示し、来場された皆さんに教育活動の成果を十分に見ていただけたのではないかと思います。「年々レベルが上がっていますね」という感想もいただきました。ワークショップでは、保護者のみなさんが生徒?になり、担当の生徒から指導を受け熱心に取り組んでいました。教育活動紹介コーナーでは、日頃の学校での活動内容を写真により紹介させていただきました。
 次に紹介させていただきたいのは、生徒のパワーがいかんなく発揮されたということです。音楽の授業がない学校での「合唱コンクール」でしたが、指導者がいない中で、自分たちでピアノを弾き一生懸命歌いました。その素朴で純粋な歌声はとてもさわやかでした。「クラス演劇」は、アイディアを出し合い、一人ひとりの個性を生かした楽しい内容で、小道具や衣装も凝っていました。中には素晴らしい演技もありました。全体に言えることは、3年生が最上級生としてよくリードしていたということです。閉祭式の結果発表で、2年生が優勝という場面もありましたが、3年生はそれをみんなで祝福しました。このような温かさは本校ならではのものです。これは学校生活や寮生活の中で培われた思いやりに他なりません。パフォーマンス大会でもっとも感動したのは、馬場君と高井君の弾き語りでした。保護者席からアンコールが出るほど上手な歌と演奏でしたが、そのオリジナル曲は高校生が作ったとは思えないほど質の高いものでした。創造性を大切にする本校らしさの一端とも言えるでしょう。
 さらに、保護者のパワーも本校生同様に凄いものがありました。参加者数が100名近いというのも驚きですが、舞台発表の最後の場面では、生徒が演奏しているステージに数名のお母さんが飛び入りし生徒と手を取り合って楽しんでいました。こんな光景は教師になって初めてのことです。焼き肉パーティーでは生徒・教職員と一緒に食事をし、懇談会でも教職員と楽しく交流し、露店では生徒以上に張り切って焼きそばを作り、野菜・音威子府そばなどと一緒に販売していました。まさにこの一体感が本校の素晴らしさです。それだけに山崎PTA会長さんをはじめとするPTAの皆さん方のご苦労には大変なものがあったと思います。しかしそのことは、親の子に対する愛情として、間違いなく子どもたちに伝わったはずです。
 さて、今年度の学校祭は、担当の畠山教諭を中心に企画・準備段階から生徒を支援してきました。合唱や演劇では生徒と一緒に担任が出演し、生徒に良い刺激を与えましたし、岩本・柴田・手塚教諭によるビデオ作品『IST』の上映は学校祭にアクセントをつけました。もちろん反省点はあります。例えは、パフォーマンスの時間が大幅にのび保護者の皆さんにご迷惑をかけてしまったこと、ステージ内容の精選など、次年度に向けて改善していきたいと考えています。
 最後になりますが、村長さんはじめ多くの村民の皆さんにご来場していただき、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
 (「学びの森」平成18年7月24日号/Sony DSC-R1にて撮影)
# by manabinomori | 2006-07-28 11:16
ビッキ美術館『エコミュージアムおさしまセンター』
 『エコミュージアムおさしまセンター』には砂澤ビッキの作品が100点以上展示されています。どの作品もビッキのメッセージが感じられる印象に残るものばかりです。特に好きなのは、風の回廊にある素描『動no.1』と午前3時の部屋にある『午前3時の玩具』です。前者には子どもが描いたかのような無邪気さがあり、後者には成熟したビッキの思想と技術が凝縮されています。どちらの作品からも創ることの喜びが感じられ、その喜びこそが芸術には必要なんだとビッキが語りかけているようです。
 しかし、それ以上に脳裏から離れないのが『いないいないばぁー』です。これはビッキの作品というより、ビッキがプロデュースした光と空間によるインスタレーションのようなものです。このスタンドバーでは、時として強すぎるビッキの自我が前面に出ることもなく、まるで炙り出しのように、ビッキの芸術が浮かび上がってきます。もしそこにビッキがいたら全ての視点がビッキに集中してしまいますが、ビッキがいないことによってそれがゆっくりと表出するのです。ビッキがどこまでそれを意識していたのかは不明ですが、今考えると『いないいないばぁー』という名前自体もそのことを物語っているようでおもしろい。館長の河上實さんがいわれるように、ここにはビッキの遊び心で溢れています。
 『エコミュージアムおさしまセンター』では、開館当初から本校生がボランティア活動をしています。土・日曜日に、窓口や喫茶コーナーで来館者に対応したり、作品説明をするのです。地域の美術館の運営に参加できることは、とても貴重であり、ものづくりに対する意識改革にもつながります。休日を有意義に過ごせるという点でもありがたいことです。「生徒は上手に対応していますよ」との感想もいただいてますが、見方を変えれば、ここで接客の仕方などを教えていただいているということにもなります。
 生徒と話をしながら『いないいないばぁー』のカウンターに座ってデビット・ナッシュの図録を見ていると、この上ない幸せを感じることができます。時間の流れが止まったかのような錯覚におちいり、集中力がわいてくるから不思議です。ボランティアの生徒たちも笑顔が輝き生き生きしています。筬島の雄大な自然の中でビッキの作品に囲まれ、来客と会話ができる美術館、そこで活動できる生徒は幸せです。
 ところで、河上さんの存在はとても大きなものです。ビッキをとことん知っているだけに、その説明には説得力がありますし、なによりビッキのことを話しているときは幸せそうです。ビッキはもちろんのこと、ナッシュがこの村で制作するにあたっては自宅を提供するなどの支援までされていました。彼らが素晴らしい作品を残せたのは、河上さんがいたからに違いありません。
 小さな美術館ですが、その存在によって音威子府が芸術の村であることを知ることができます。私は今、『いないいないばぁー』をテーマにした作品づくりに取り組んでいます。単純なコンピュータグラフィックですが、制作するのがとても楽しい。その意欲を与えてくれたのもまたこの美術館です。
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写真は上から河上館長さん、生徒に説明する宗原さん、私の作品『いないいないばぁー』シリーズの1点(モデルは宗原さん) 「学びの森7月24日号/Sony DSC-R1にて撮影」
# by manabinomori | 2006-07-28 10:40 | おと高&音威子府村
村民運動会
 7月9日に村民運動会が実施されました。生徒は村のおじいさんやおばあさん方と一緒になって競技に参加し、交流を深めました。村民と高校生が一体となった楽しいひとときでした。
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 職場対抗では本校職員チームが優勝しました(上の写真)
         (「学びの森」7月24日号より/Sony DSC-R1にて撮影)
# by manabinomori | 2006-07-28 10:32
宿泊研修の写真から
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           (平成18年6月21日号より  SONY DSC-T9にて撮影)
# by manabinomori | 2006-06-24 05:50
大切なのは自分を知ること(宿泊研修を終えて)
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 今年度の宿泊研修は天候にも恵まれ、6月14日から3日間予定通り実施することができました。1年生にとって宿泊研修は、大きな意味を持つ行事です。なぜならこの研修によって、集団としての意識が高まるとともに、高校生としての自覚が生まれるからです。
 1日目は、紋別市の『オホーツク流氷科学センター』を見学し、北見市常呂の『少年自然の家』でカヌー・イカダ体験をしました。『少年自然の家』では、いつも元気に挨拶し、一緒になった他校の生徒も驚いていたぐらいです。どこでもしっかり挨拶できることはとても良いことです。少し残念だったのは、サロマ湖が引き潮で思う存分カヌーに乗れなかったことです。しかしそこは工芸科の生徒、あっという間に砂で便器!をつくったり、魚を器用に捕まえたり…と、それぞれがサロマ湖の大自然にしっかり触れていました。美しい夕日とともに、音威子府とはひと味違う自然の素晴らしさを堪能できたと思います。
 2日目は、最初に網走市の『監獄博物館』を見学しました。明治時代の監獄をそのまま再現したこの施設は、女子生徒にとっては怖いイメージもあるようで、休泊所の人形を見て悲鳴を上げる子もいました。囚人たちの生活をリアルに体験できることは、北海道の歴史を知る上でも大切なことです。その後、北見市の『オホーツク木のプラザ』で木製遊具などを鑑賞し、置戸町に入りました。ここでは森林工芸館員による竹とんぼ製作の実習がありました。長旅のせいか少しダレ気味だった生徒も、竹とんぼづくりが始まると一転して目が輝き、粉まみれになりながら必死につくっていました。その彼らの真剣な姿を見ていると、この子たちは本当にものづくりが好きなんだなと思い知らされます。今後につながる貴重な体験になったと思います。
 夜には校歌練習がありました。担任の河野昌一教諭の指導で練習したのですが、担任が「歌いなさい」と強く指導しなくても、自然にみんなが声を出していたのは立派です。あまり見られない光景だと思います。それは、学年が少人数であることや生徒が少し無邪気であることも関係しているかも知れませんが、むしろ担任の思いが一人ひとりの生徒の心の中に浸透している結果だと思います。まさに担任の人柄とこれまでの信頼関係から生まれたものです。校歌によって、生徒一人ひとりが自分を確認し、全体がひとつになることができるなんて、なんて素晴らしいことなんだろう。そんなことを感じさせてくれる場面でした。
 最終日は遠軽町生田原の『ちゃちゃワールド』と西興部村の『木夢』を見学しました。特に『ちゃちゃワールド』は、世界40カ国から集めた木のおもちゃ、藤木清治の影絵、日本伝統のからくり人形やコマなど、1年生がこれから制作する作品の参考になるものばかりで、みんな真剣に鑑賞していました。学芸員の説明も楽しく、とても印象に残るものになりました。
 この3日間の研修によって、生徒同士の連帯感が深まり、より距離が縮まったと思います。人間の成長にとってもっとも大切なことは、お互いを知ること、そして何より自分を知ることです。そのことをこの研修の中で体験できたのではないかと思います。
 (平成18年6月21日号より  SONY DSC-T9にて撮影)
# by manabinomori | 2006-06-23 06:01
北山たけしさん来校
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 6月9日にNHKの番組取材で、魂の演歌歌手と呼ばれる北山たけしさんが来校しました。目的は、天塩川をカヌーで下りながら、天塩川に関係する地域や人々を訪ねるという番組の一部として、授業でカヌーづくりをしている本校を訪れるというものです。北山さんのことは知りませんでしたが、北島三郎事務所に所属しているというだけで親近感が沸いてくるから不思議です。カメラマンや大勢のスタッフに囲まれながら、一生懸命制作する2年生がとても凛々しく感じられました。テレビで放送されるのが今から楽しみです。
(平成18年6月21日号より  SONY DSC-R1にて撮影)
# by manabinomori | 2006-06-22 11:35 | おと高 学校経営