帝都の若き道産子 山口蓬春
帝都の若き道産子 山口蓬春_b0108779_1346111.jpg
松前町出身の画家、山口蓬春の作品が展示されている北海道立近代美術館を訪問しました。メイン展は『聖地チベッ/ポタラ宮と天空の至宝』です。
帝都の若き道産子 山口蓬春_b0108779_13462998.jpg
『帝都の若き道産子/上野山清貢・加藤顕清・山口蓬春』は、“これくしょん・ぎゃらいり”で開催されています。『杉山留美子 光満ちる時』との同時開催です。
帝都の若き道産子 山口蓬春_b0108779_1351198.jpg
展示室は撮影禁止です。購入したミュージアム新書『山口蓬春/新日本画への展開』には、「新しい日本画の創造を目ざしかながら、常に古典の研究を怠らなかった山口蓬春の画風は、洒落たさわやかな構成、冴えた格調の高さなど、鋭い感性と知性につらぬかれている。」と紹介されています。
帝都の若き道産子 山口蓬春_b0108779_13465098.jpg
左の『浄境閉寂(じょうきょうかんじゃく)』(1926)は、本展でもっとも印象に残った作品です。奈良の当麻寺(たいまでら)を題材としたもので、青を使った神秘的な色彩と緻密な描写力が素晴らしく、時間を忘れて見入ってしまいました。蓬春33歳の作品です。
帝都の若き道産子 山口蓬春_b0108779_1347015.jpg
展示されていませんが、右の『三熊野の那智の御山』(1926)は、第7回帝展に出品し特選となり、第二回帝国美術院賞も受賞した作品です。皇室買い上げとなっています。
帝都の若き道産子 山口蓬春_b0108779_1348562.jpg
杉山さんの作品も見応えがありました。
帝都の若き道産子 山口蓬春_b0108779_13485791.jpg
夏休み企画として『ウォームアップ・ギャラリー/ぎゅうぎゅうマジック』が開催されていましたが、一原有徳さんの作品が刺激的でおもしろかったですね。
by manabinomori | 2009-08-07 13:49 | 松前の文化と自然
<< 田村陸 個展 ワニの歯みがき >>