学校に、家庭に、地域に、新しい風が吹く
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今日は松前町民総合センターで、「平成21年度 白神小コミュニティ・スクール/講演・シンポジウム」が開催されました。左にあるのが松前出身の画家、山口蓬春の作品です。会場は奥の講堂です。
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白神小学校は文科省のコミュニティ・スクール推進事業の指定研究校になっています。会場には児童の活動している写真が飾られていました。『白神コミュニティ』とは、「もの・こと・ひと」にかかわるをキーワードに、地域と学校の連携・協働を推進しています。近くに、こんなユニークな教育をしている学校があるとは知りませんでした。
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「小・中一貫教育校 東三鷹学園の取り組み~学校に、家庭に、地域に、新しい風が吹く~」として、東京都三鷹市立北野小学校長の高橋京子先生がご講演されました。とても興味深い内容でした。スウェーデンの教育を視察したときに、小中学校が一つになっていることを知りました。日本では中高一貫教育が話題になっていますが、小中一貫教育というのも視野に入れてもいいのではないだろうかと思いました。そして今日の講演を聴き、三鷹市では全ての小中学校で一貫教育が行われるということを知りました。

講演の導入で、「中学生になると学校が楽しくなくなる」「不登校が増える」と指摘されました。それを解決するのが小中一貫教育であり、コミュニティ・スクールであるというのです。実際に多くの成果がデータで示されました。三鷹市の場合、中学校区に2つの小学校があります。この3校を一つの学園として、9年間の教育課程を編成していくのです。その中心にあるのがコミュニティ・スクール委員会で、ここに学校運営の権限と責任を持たせています。その結果として、子どもが変わり、大人が変わり、教員が変わり、学校が変わるのです。

ある意味では、教職員、保護者、地域住民が一体となった学校づくりともいえるでしょう。小中一貫教育とコミュニティ・スクールを導入することにより、それまで改善できなかった部分を一挙に見直し、同時に地域の力を教育に取り込もうというわけです。もちろん教職員の意識改革も急激に進みます。「新しい風は、大人たちも元気にした」とは嬉しい言葉です。とても興味深い実践でした。ありがとうございました。
by manabinomori | 2009-08-18 20:37 | 雑感
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