最初の講義は、札幌大学文化学部の本田優子教授による「アイヌの歴史と文化」です。
アイヌ民族の歴史と社会について、生徒に投げかけるように講義を進めます。
波響の『夷酋列像』でアイヌが着ているのは、中国大陸から渡った蝦夷錦とのことです。
生徒と輿水教諭に着てもらい、説明を加えていきます。青玉なども見せていただきました。とにかくお話が上手で、生徒を惹きつけていました。松前藩に献上された長さ7尺のラッコの皮、工夫された衣装と文様、アイヌの物語や言葉の奥の深さなど、興味深い内容でした。これからの北海道は「アイヌ文化がキーワード」というのも斬新です。「ウレッパ・プロジェクト」として札幌大学でアイヌ文化の担い手を育成しようとす意欲的な試みも印象仁残りました。本田先生、ありがとうございました。
次は梶浦桂司准教授による学生発案型講座「かしこい消費者になるために」です。
クーリングオフ制度について、その内容、効果、注意点などについて説明されます。
この講座には大学生も授業に参加しました。…いや、その逆ですね。
私たちがだまされたり損をしないようにするためには、正しい知識を身につけ賢い消費者になることが必要であるということです。デート商法、マルチ商法などやネットショッピングについても学びました。90分の授業を午後6時まで受講したのはいい経験だと思います。これまで意識しなかったことについて消費者の視点で考える機会になりました。梶浦先生、ありがとうございます。