佐々木龍教諭の実践②“コンピュータでデザインする”
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佐々木龍先生の実践で、“段ボールアート”と並んで興味深かったのがコンピュータを駆使した授業です。「コンピュータデザイン」という学校設定科目がそれです。残念なのは教科が『情報』になっていることです。これは『美術』の学校設定科目として扱うべきです。さて、この授業も素晴らしいのです。いまやデザイン業界の定番でもある“Photoshop”と“ Illustrator”を生徒に学ばせ、ブックデザイン、CDデザイン、パッケージデザイン、カレンダーデザイン、ポスターデザインをしています。質の高い作品ばかりです。上の写真はブックカバーデザインで、本物に見えてしまいます。
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おもしろいのが「お菓子のパッケージデザイン」です。生徒1人1人がフリーランスのデザイナーになり、お菓子のデザインを依頼されたというシチュエーションで制作します。これまでのパッケージデザインであれば、アクリルやポスターカラーで着色しますが、パソコンを使うことにより作品にリアリティが生まれます。つまり製品化を意識した制作が可能になるのです。生徒の可能性を引き出す実践です。
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これは映画のポスターです。学校祭で発表するクラス映画の宣伝にもなっています。
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「高校にモニュメントを」というこの実践も素晴らしい。人口大理石を使っています。多くの時間がかかっていることが予想できますが、このような取組はとても大切です。
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というわけで、佐々木先生の実践を紹介しました。今度、檜山北高校を訪問したいと思います。これからの美術教育において貴重な実践ばかりで、研究会に参加された皆さんにも大きな刺激になったと思います。佐々木先生ありがとうございました。北海道の美術教育の未来は明るい!
by manabinomori | 2010-01-10 21:10 | 美術教育
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