ATOK Pad for iOS
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私は、Windows時代も、Macになってからも、日本語入力システムは「ATOK」を使っています。快適に入力できることは作業効率を高めるからです。「ATOK」の優れた辞書機能と変換機能は、歴史ある日本のメーカーならではのものです。iPhone4S を購入し iOS5 のフリック入力に触れると、その変換効率と使い勝手の悪さを感じてしまいます。そこで「ATOK Pad for iOS」を使ってみることにしました。iOS5と決定的に違うのは、フリック入力のガイド表示を一瞬でできることです。触れた瞬間にガイドが表示されフリックに不慣れな私を助けてくれます。しかも「ATOK」はとてもかしこいので、効率よい変換をしてくれます。さらに、写真上の右にあるように、カーソルを上下左右に移動させることができます。あの虫眼鏡を覗き込みながらカーソルの位置を決めるというおばかなことはしなくてすむわけです。このあたりは日本のメーカーならではのきめ細かさです。
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そればかりではありません。文字の消去方法も多彩で、カーソルの後ろにある文字も消去できます。しかし、いいことばかりではありません。この「ATOK Pad for iOS」は単なるアプリであり、iOS5 に組み込まれるわけではないのです。つまりこの優れた機能を使うためには「ATOK 」で書いて、メールやSMSにそのデータを送ってやる必要があるのです。検索などもクリップボードにコピーしてから貼り付けるというやっかいな作業が必要になります。最悪なのはメールの返信を書くときです。それなら Siri にお願いする方がまだましかなと思ってしまいます。早急に「ATOK Pad for iOS」を生かす連携アプリの開発が求められます。最良なのは iOS に「ATOK」をインストールできるようにすることですが、そんなことを Apple が認めるはずがありません。それでも私は「ATOK」を使っています。「Evernote」と同期すれば、どこでも、どの端末からでも文書データを取り出し編集することが可能です。これは夢のようなことです。USBメモリーを必要としない時代が到来したという感じです。実は、私が「ATOK」を導入したねらいはここにあります。
by manabinomori | 2012-04-25 06:03 | Apple
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