第68回全道展(全道美術協会、北海道新聞社主催)を鑑賞しました。この3年間は鑑賞する機会がありませんでしたが、会場に入るなり「全道展」らしさが伝わってきました。若手や女性の躍進を感じました。いつものように、お気に入りの作品を紹介させていただきます。
川上 勉さんの「Medusa」です。
全道展のポスターに使われるなど、その今日的な彫刻は注目に値します。
渡辺貞之さんの「漂流ごっこ」です。
子ども達の鋭い視線が存在感を高めます。全てが完璧に思えます。
輪島進一さんの「アジタート」です。
波打つような鍵盤の描写が鼓動のように伝わってきます。
石本久美子さんの「ひく糸・1」です。
徹底したこだわりが独自の世界観を演出しています。
羽山雅愉さんの「冬日」です。
何気ない冬の景色をこれ以上ないほど美しく描写しています。
森川ヒロシさんの「時のかけらを紡ぐ舟」です。
造形的に計算された作品で、メッセージが伝わります。
さとうえみこさんの「Shot Bar」です。
文字などの痕跡がとても効果的です。
谷掛幸恵さんの「あらわⅢ」です。
色彩や構図が巧妙です。
小林麻美さんの「すでに変容しはじめた昨日という世界の中のあなたがみた私」
デュシャンを連想してしまうタイトルで、感性がとても豊かです。