こんなに才能豊かで素敵な学生が集まっているのに、残念ながら「デザイン文化学科」はメジャーではありません。東海大学のデザインといえば、湘南キャンパスしか思い浮かばない人もいるぐらいです。まだ誕生して間もないこともあり、道内のデザイン系大学の中では地味な存在です。そんな状況の中で、1年次生が「デザイン文化学科を広めよう!」と映画制作を始めたのは画期的なことでした。時代が求めているものを敏感に察知しているように思います。一方で、私には何ができるのでしょうか。そこで考えたのが YouTube による動画の配信「でぶんチャンネル」の開設でした。「でぶん」とは、もちろんデザイン文化学科の略称ですが、「デ文」ではおもしろくないので「でぶん」とひらがなにしたのです。響きが良く、印象にも残ります。この1年間、学生と一緒に過ごしてきて感じたことは、彼らは意欲的で、素直で、楽しいということでした。同時に、授業を通して豊かな個性と多様な才能を持っていることに気がつきました。その結果として、彼らなら「でぶんチャンネル」ができると確信したのです。もしそれを毎日継続することができれば、ブログやホームページとは比較にならない力を発揮することでしょう。facebook で全国や世界とつなげていくことも可能です。ただしそこで必要になるのがデザイン文化学科ならではの魅力です。それを創造していく必要があります。具体的にはオリジナルのデザイン、映像、アート、音楽です。それらが輝くと、ここは札幌の文化創造基地(Sapporo Design Center)になれるのではないかと思っています。