今日は規子さんとイラストレーションについての意見交換をしました。彼女が求めるイラストレーションがどのようなものであって、それを卒業研究にどうつなげていこうとしているのかを確認するためです。
近年のイラストレーションに求められるのは「個性」です。もちろん技術(デッサン力や表現力)は必要ではありますが、むしろ一目で誰のもであるのかわかるぐらいの個性が求められているのではないかと思います。では、それをどのようにして身につけていけばいいのでしょうか。また、そのイラストレーションを卒業研究としてどのような枠組みの中で発表していけばいいのでしょうか。この2点はイラストを制作する学生にとっては大きな課題です。上の絵は規子さんの作品で、私には、左上の人物がジョン・レノンであることがすぐわかりました。
そのジョン・レノンが描いたイラストレーションです。これは「ジョン・レノンが見た日本」(小学館)の中に収録されています。プロモーションビデオやCDジャケットにも使われた有名な絵です。ジョンは美術学校に通っていましたので、このようなイラストは得意だったのかも知れません。ここには彼ならではの個性があります。「ゼミナール1」においては、クロッキーブックが何冊かできるぐらいの作品を描くことが必要かも知れません。そのような作業をとおして、自分ならではの線や形を得ることができるのです。彼女のこれからの活躍に期待しています。