『アニメーション論』では、アニメーションの黎明期を代表する4本の作品を上映しました。その中の一つが『哀れなピエロ』(Pauvre Pierrot)です。この作品は、1892年10月28日に、パリのグレヴァン蝋人形館で、テアトル・オプティーク(動画をスクリーンに投影する装置)を使い上映された世界最初のアニメーションの一つです。作者はフランスのシャルル・エミール・レイノーで、500枚のイラストで構成されています。2台のプロジェクターを使い、背景と人物を動かしているのが凄い。その操作もレイノーが行っていました。