フィールドワーク5日目 多摩美術大学大学院情報デザイン領域研究制作展
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そのカタログやロゴデザインからして凝っています。ギャラリー・ルデコという空間の特色を生かしながら作品を展示していたのが印象的でした。
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情報デザインだけあって、コンピュータ、iPad、プロジェクター、ディスプレイなどを使ったり、キネティックがあったりと多様です。
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有吉学さんのインスタレーション『skin bugs』は、「日本に文化として存在しつつある“秋葉原”の二次元の要素を用いながら、物理デバイスがディスプレイに影響を与える」という視点からその軌跡を描き出しています。斬新な発想です。
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宮島千枝さんの『「行為」に生まれる価値の研究−栽培・加工・制作−』です。「作品ではなく、私が作品を制作したいという“行為”自体に対価が生まれた。制作に至るまでのすべての“行為”を自分自身の手で行い、つくりあげた作品はどんな価値を生むのだろうか。」とのことです。奥が深い。
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母国(中国)にはない日本の多様な食べ物を視覚化した作品です。ここにある日本的価値を日本人に再認識してもらいたいとのことです。
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これも留学生によるインスタレーション『味噌の発酵と人間の睡眠』です。鑑賞者はここで寝ることを体験できるのがいい。
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留学生の作品が続きます。このアニメーション『BALLOON』では、「上半身は風船、愛を表す。下半身は商品、ただの肉体であり、セックスを表す。」とあり、愛を探している少女が風船になっていく姿を描いています。絵柄も内容も日本の学生とはひと味違います。
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くわがたさんの『2.5次元マスクプロジェクト』です。「無料公開されたお面のデータをダウンロードし、プリントアウト、組み立て、装着することで、キャラクター生身の人間との間の存在に一瞬だけなれる」作品です。このお面はテレビのCMでも使われています。
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本木杏奈さんの『集積するものⅢ(紙皿)』です。「紙皿への愛着から一日一皿、日記のように描き始めた」という作品は圧巻です。「集積」は力であり、「集積」は新たな可能性を生み出すというこを感じました。全ての作品は紹介できませんでしたが、大学院らしく、1人1人がクリエーターとして、あるいはアーティストとして作品を発表しているように思えました。さすがに完成度が高く、見応えがありました。
by manabinomori | 2015-02-21 15:10 | 東京フィールドワーク
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