表紙だけで買う価値がある
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最近のイラストレーションで特に気に入ってるのは、光村図書「飛ぶ教室」39号の表紙に採用された松田奈那子さんの作品です。いまや奈那子さんは、絵本作家として活躍されていますが、ここにはそれらの作品とはまた違う魅力があります。ここからは、奈那子さんが札幌で活躍されていた時代から一貫して連なる感性のようなものを感じます。絵本はある意味で原作者とのコラボレーションであり、原作を担当しない限りは、そこになんらかの制約があるものです。それは良くもあり悪くもあります。しかし、このような表紙の仕事になると、自分らしさを前面に押し出すことが出来ます。その自由さがこの作品をより魅力的にしているように思います。制作の過程で生まれるテクスチャーと色彩の変化に魅了されるとともに、一本の線や面から生まれる形や色彩のハーモニーが美しい。それでいて、ここにいる女の子が笑顔というわけではありません。そこが奈那子さんらしいところであり、この作品を特別なものにしているのです。表紙だけでも買う価値のある雑誌です。
by manabinomori | 2015-03-20 11:09 | 解説 アーティスト全般
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