労働生産性の向上
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私は北海道生産性本部の理事をさせていただいています。しかし、学識者としてどれだけの貢献をさせていただいているのかというと、?マークがついてしまいます。これまで、講演をさせていただいたり、会報に提言を書かせていただいたことはありましたが、私の立場からいうと「これからの企業に必要なのはデザイン力です!」と具体的な事例を取り上げながら提案していく必要があると思います。その理事会とセミナーが午後からありました。興味深かったのは、IGPIのCEOである冨山和彦氏の講演です。生産性本部では「農水産業・食品や観光など、北海道の特色や優位性を持つ産業の高付加価値化と国際競争力強化に向けてのイノベーションを推進する」ことを目標に掲げていますが、富山氏は「これからの北海道は食、観光、介護です」と言われました。“介護”という概念は意外であるとともに、すんなりと納得できるものでもありました。なぜなら介護サービスや介護施設の成長ぶりを身近に感じていたからです。さらに、「ゴールは賃金を一、二割上げることです」とも言われました。それは大企業(製造業)ではなく、地方にある旅館やバス会社などの小さな会社(サービス業)でなければならないとのことです。これが日本を成長させるカギになると考えているようです。また、少子高齢化をチャンスであるとし、人材不足の時代であるからこそ新たな可能性が生まれるとも言われました。他にも高等教育=大学の改革が必要、コンパクトシティの提言など、大胆ではありますが興味深い内容でした。おそらくその底辺にあるのは、これからの時代に必要なのは企画イベントより、収益・プロセス・顧客ニーズの「見える化」を着実に進めていくことであるという姿勢なのではないかと思います。「おもてなしはサービスではない。それなりのお金をもらわないと意味がない」というフレーズは印象的でした。ところで、写真の市電では、「スウェーデン」をキーワードに、川崎先生ならではのアイディアに満ちた国際イベントが開催されます。石塚ゼミの何人かもお手伝いさせていただきます。
by manabinomori | 2016-03-01 23:24 | 石塚耕一研究室
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