プルシャンブルーと若冲
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テレビ東京とNHKで若冲の番組が放送されました。今回はテレビ東京の「美の巨人たち」の方が若冲の作品についての本質に迫っていました。この「学びの森」では、2010年に「京都細見美術館 琳派・若冲と雅の世界」の中で若冲を紹介させていただきましたが、彼の作品は当時の画人たちとは異質な感じを受けます。『鶏図押絵貼屏風』などは、今日の画家が描いたと言ってもおかしくないほど時代を超越しています。今回の番組では「プルシャンブルー」を初めて使ったことが紹介されていましたが、若冲の画材や表現方法へのこだわりは半端ではなかったようです。それはきっと「自分の絵は遠い未来に評価されるのだ」という強い信念があってのことではなかったかと思いました。
by manabinomori | 2016-05-05 13:54 | 石塚耕一研究室
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