リンゴ・スター・アンド・ヒズ・オール・スター・バンド
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リンゴ・スター・アンド・ヒズ・オール・スター・バンドの来日公演に行ってきました。リンゴの公演はポール・マッカートニーのようにエンターテイメントに徹した大規模なものではなく、初期のビートルズを思わせる等身大のライヴでした。それでも開演前からイエローサブマリンのボードを作ってきた女性チームがいたり、写真のような手作り?人形を持ち込んでいる人がいたりして楽しい雰囲気でした。
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Bunkamura オーチャードホール(10/2)は日本公演の最終日でしたが、予想外の人気と言うことでNHKホールでの追加公演もありました。写真はリンゴのドラムセットです。多くの人が撮影していました。
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私にとっては興味深い機材ばかりなので、ちょっと見させていただきました。写真の手前にいる女性のエンジニアは気さくな人です。ちなみに、私の席はこのコントロール席の前でした。私の隣には30代と40代ぐらいの女性が座りました。1人は音楽関係者という感じでした。意外と若い人が多い感じでした。
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リンゴが登場すると会場は大歓声に包まれ、ビートルズの『マッチボックス』、ソロの『明日への願い』、ビートルズの『消えた恋』と続きました。リンゴのボーカルは昔のままに思えますが、演奏がオリジナルとは異なっていて少し違和感を覚えました。ポールのライヴがビートルズやソロ時代のアレンジそのままで聴かせるのとは対照的です。
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トッド・ラングレンはあんなお茶目な人だったのですね。スティーヴ・ルカサーのギターは本公演のもう一つのハイライトになっていました。TOTOのメンバーとして「アフリカ」「ロザーナ」などの世界的ヒットを飛ばしていますが、「ローザナ」は良かったですね。グレッグ・ローリーはサンタナのバックやジャーニーの結成時メンバーでもあり、「ブラック・マジック・ウーマン」には感動させられました。ベースのリチャード・ペイジはMr.ミスターのメンバーとして活躍し、「ブロウクン・ウイングス」などのヒット曲を披露しました。ドラムのグレッグ・ビソネットはリンゴを尊重しながらのプレイをしていましたし、ウォーレン・ハムは才能豊かな人ですね。アメリカ南西部とビートルズの音楽が融合したかのような変化に富んだ内容でした。
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ところで、リンゴが「ドント・パス・ミー・バイ」でキーボードを弾いたのには驚きました。やはり彼は役者ですね。「イエロー・サブマリン」で会場を盛り上げ、「ユア・シックスティーン」や「想い出のフォトグラフ」では楽しいボーカルを聴かせてくれました。
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リンゴと言うよりも、オールスターバンドのメンバー全員の持ち味が出た公演でした。楽しみにしていたジョン・レノンの「アイム・ザ・グレイテスト」が今回のツアーでは演奏されなかったのが残念でした。
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公演のクライマックスは「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」で、リンゴが観客にマイクを向けると、私たちも歌いました。そして最後はジョンの「平和を我等に」へとつながり幕を閉じました。ジョンが「ラヴ&ピース」なら、リンゴは「ピース&ラヴ」なのです。ビートルズの精神はしっかり受け継がれています。アンコールもないまま、リンゴは「平和を我等に」の途中で退場してしまい、2時間ぴったりの公演は幕を閉じました。リンゴらしい、リンゴならではのライヴでした。ありがとうリンゴ!と私はつぶやいて会場を出ました。
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パンフレットです。高価なのになぜか買ってしまいました。今回はiPhone7で撮影しましたが、デジカメを持参すれば良かったと反省しています。なぜならこんな近くからリンゴを撮影できる機会は二度とないような気がしたからです。
by manabinomori | 2016-11-23 20:39 | ビートルズ あれこれ
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