「銀河鉄道」制作発表会
「基礎造形Ⅰ」は、美術コース66名を8班にわけてのグループ制作です。「銀河鉄道」という大きなテーマから自分たちのテーマを考え、そこから具体的なものをイメージし、制作に入りました。まだ大学に入学したばかりで、お互いをよく知らない中で、リーダーが中心になってアイディアをまとめ、「アートの創造」という視点で、制作していきました。個人制作とはことなり、リーダーには大きな負担がかかります。何度も再考しながら、トラブルを解決し、徹夜しながら完成に至りました。したがって、銀河鉄道がひとつにつながり、列車が走ったときの感動は、生涯忘れることのできない思い出になったことでしょう。

7班のリーダー嘉村亜弓さんに感想を求めたところ、「グループの人数が多いため、意識を統制することが大変でした。でも、みんなで力を合わせてやり遂げることができて良かったです」 さらに、「作品を見て喜んでもらい嬉しかったです」と語ってくれました。みんな、大きな仕事をやり終えた充実感に満ちていました。
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1~4班の発表で印象に残ったのは、「生命」「死」「過去」「未来」という人間にとって普遍的なテーマを扱っていることです。それぞれ同じようなテーマを扱いながらも、具体化するにあたって、表現が全く違うところに芸術の素晴らしさを感じます。
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6~8班では、「海」をテーマにして「冷たさ」や「怖さ」をどう表現するか、あるいは書道専攻の人をどのように生かしていくかという苦労話がありました。学生の説明はみな上手です。音威子府小学校の児童も熱心に聞いていました。

さて、私たち高校の美術関係者にとって、新設2年目の教育大学岩見沢校芸術課程美術コースがどのような方向を目指しているのかということは大きな関心事です。今回、完成した作品を見て、高校を出たばかりの学生が、これだけ創造力のある仕事をしたことをとても嬉しく思います。北海道の人材育成という点において、大きな期待を感じさせる出来事でした。もちろんそこには、創造力を引き出そうと指導された二上正司先生と羽子田龍也先生の熱意があったからでもあります。「ファイン・アート」にこだわる意志の強さと、これからの可能性を強く感じさせる集中講義でした。
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本校生は、それぞれ工夫した点などを説明しました。短時間で、苦労してつくりましたので、作品への思いれを強く感じます。
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展示して、あらためて自分たちの長所と短所を発見したようです。それだけで、今回参加させていただけた価値がありました。
by manabinomori | 2007-06-15 11:29 | おと高 銀鉄&壁画
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