卒業制作作品/大崎育成
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~工芸優秀賞受賞作品~
『第四章 菊~魂乃家~』(材名/セン、カツラ、チェリー 塗装/ラッカー塗装)
<作者コメント>
まず、これは仏壇です。メインは扉です、透かし彫りは三年間の中でまともに出来た作品です。この扉はスライド式で開くと横に収まるように作りました。中の上にある透かし絵は和紙を貼っていて裏には照明があり絵が浮き上がるのを表現しました。下の引き出しは日本画の岩絵の具で着色しています。 仏壇は魂の家とも言われるので『魂乃家』と名付けました。
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『蜘蛛乃餓鬼』(材名/ナラ 塗装/オイルフィニッッシュ)
<作者コメント>
M字形の脚が四本あり組むと八本の脚となりクモ【蜘蛛】見たいな形にしました、この脚は強度を考え五ミリの板を張り合わしその後からM字に切り出しています。真ん中の山は全体のバランスを調えるためとガラスを乗っけるためです。
「蜘蛛の子を散らす」と言う諺が四方八方に散らばる様子から四本のパーツと八本の脚から成るこの作品と関連させたく『蜘蛛乃餓鬼』と名付けました。
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『第四章 菊~魂乃家~』は、平成19年度の工芸優秀賞を受賞した作品です。仏壇というテーマには驚かされましたが、大崎君がこれまで学んできたことを駆使して仕上げた作品です。特にスライド式の扉や和紙を生かしたアイディアは魅力的です。細部まで丁寧に仕上げてあるのもいいですね。『蜘蛛乃餓鬼』は、ガラスがのっているだけということもあり、8本の脚と造形的な曲線が印象に残ります。
by manabinomori | 2008-04-28 15:58 | おと高 美術展&作品
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