下見(ニッカウヰスキー余市蒸留所)
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今日はお休み(年次休暇)をいただき、レクサンド高校関係者の最終行程になる余市から札幌までのコースの下見をしました。見学場所、駐車場、ビューポイント、トイレなど、細かいところまで確認しました。スウェーデン人はウイスキーが大好きです。スウェーデンのコンビニにはウイスキーの雑誌まで売られています。ボンド先生の家にも世界中のウイスキーがあり、それを一本ずつ紹介してくれたぐらいです。「北海道にはニッカウヰスキーがあるけど知ってますか?」と私が質問すると「ノー」と答えが返って来ました。ということもあり、今回の行程には彼らの愛するウイスキー工場が入ることになりました。写真はニッカウヰスキー余市蒸留所です。ここは、「清冽な水、澄んだ空気、豊かなピート。ウイスキーづくりの理想郷」(パンフより)といわれる所です。竹鶴政孝とリタによって生み出された日本ウイスキーの原点に触れていただこうと思います。というわけで、「鶴」を筆頭に4種類のウイスキーを購入して来ました。私の家で夕食をご馳走する時に出そうと思います。
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さて余市から札幌までもどる間に、きれいな海岸を見せたいと思い捜しました。余市から小樽までの海岸は駐車場も少なくゴミで汚れているところもありパッとしません。他にはないかと小樽のオタモイ海岸という所に初めて行ってみました。山道を下り目的地に着くと、紅葉は終わりかけていますが驚くべき景勝地でした。そして看板には、「この景勝地に一大リゾート基地が存在した」と書かれているではありませんか。「ええー!」の世界です。
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小樽「かまぼこのかま栄」のホームページには次のように記されています。
昭和初期、当時隆盛を誇った割烹「蛇の目」の店主 加藤秋太郎が築いた「夢の里オタモイ遊園地」。彼は「小樽には見所がない」という知人の言葉に奮起し、古来「白蛇の谷」と呼ばれたこの地を“夢の舞台”へと昇華させた。敷地内に遊園施設の他、「白蛇辨天堂」、130人収容の「辨天食堂」を次々と建立。その規模は当代随一と謳われたが、圧巻は切り立った岩肌と紺碧の海に囲まれて断崖に建てられた「龍宮閣」。その威容は京都の清水寺を凌ぐと絶賛され、お伽噺の龍宮城を彷彿とさせたという。最盛期には一日数千人もの人々がこの地を訪れたというが、やがて戦争が勃発、施設は営業休止を余儀なくされた。ところが終戦後、明日に営業再開を控えた昭和27年5月10日、「龍宮閣」は失火炎上 焼失してしまう。その後、「オタモイ遊園地」は再開が果たされないまま、「白蛇辨天堂」は崖崩れで崩壊、時の経過で朽ち果てた「辨天食堂」は昭和52年9月22日、撤去されてしまう…。夢の跡を偲ばせるものは坂上の丘に移設された「唐門」、遊歩道トンネル、そして「龍宮閣」の「礎石」だけである ~略~ もし、「遊園地」が現存したのなら、人類史に残る遺産となったことであろう。
(ホームページから原文のまま引用)

北海道にもこんな歴史があったのですね。とても驚かされました。「かま栄」さんに、記事と写真掲載についてのお電話をさせていただきましたが、電話の向こうで「残っていたら、世界遺産になっていたと思います」とお話しされました。私もそう思います。こんなところに、こんなものを作ってしまうのですから、日本人(小樽人)って凄いですよね。「かま栄」さんありがとうございました。この場をお借りして感謝申し上げます。
by manabinomori | 2008-10-10 19:45 | おと高&音威子府村
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