学びの森から創造と感動を
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 新年度がスタートして1ヶ月が過ぎました。この間、始業式、入寮式、入学式、PTA体文総会、対面式、新入生オリエンテーション、見学旅行…と、様々な行事がありました。新入生は学校にも慣れ、授業や部活動に明るく取り組んでいますし、2・3年生は上級生らしい頑張りを見せています。見学旅行については予定していた目的を終え全員元気に帰ることができました。これもひとえに保護者や村民の皆さんのお力添えがあってのことです。心から感謝申し上げます。 
 さて、このたび校長室だより「学びの森」を発行することにいたしました。本校ではこれまでも学校だよりを年数回発行し、学校情報の提供に努めてまいりましたが、さらに学校理解を図るために、別の視点から生徒の状況や教育活動についてお知らせし、村の文化にも寄与できればと考えています。
 本校は道内で唯一の工芸科設置校です。そこには「森と匠の村」という音威子府の特色を生かしながら、村の文化を全道へ発信して行こうとするねらいが感じられます。つまり本校には、高等学校という教育機関としての役割と、村の文化を活性化させるという2つの役割が求められているように思います。
 幸いなことに、村民のみなさんの多大なるご支援もあり、工芸部や美術部は高文連全国大会の常連校として有名になりました。全国大会の出場回数はおそらく全道一だと思います。一方ではクロスカントリースキー部の全国2連覇という偉業もありました。
 これらの伝統を踏まえながら、さらに本校が発展できることを願って、ささやかではありますが「学びの森」の発行を考えました。「学びの森」というタイトルは「音威子府(森)にある学校(学び)」という意味ですが、もっと言えば「人と自然とのかかわり(森)の中からこそ真の教育(学び)が生まれる」という意味でもあります。「音威子府にある学びの森には創造と感動がいっぱいだ!」と言われるように頑張って行きたいと思っています。
 本校には全道・全国各地から生徒が集まってきています。生徒一人ひとりの顔が違うように、それぞれの本校に対する思いも違います。親や友達から離れる不安とともに、一方ではそれぞれが夢と希望を持って入学式に臨んだはずです。そのことを大切にしてあげたいと思います。
 本人は気づいてないかも知れませんが、生徒一人ひとりには素晴らしい能力が隠されています。それを見つけ、誉めて、伸ばし、自信を与えてやるのが私たちの仕事です。生徒はいつも自分を認めて欲しいという欲求を持っています。それは人間である限り誰もが持つ欲求かも知れません。そのことを理解し、一人ひとりの個性を伸ばしてあげたいと思っています。大きな学校ではできないことも本校では可能であり、教職員が一丸となってきめ細かく指導できます。
 寮の指導は大変ですが、ここでの指導は重要です。教職員全員でシフト体制を組み、泊まりがけで指導にあたっています。それを支えているのが、成田和夫寮監をはじめとするチセネシリ寮スタッフの熱心な指導です。これが本校の教育を支えています。学校内で解決できない問題も、ここでは時間をかけて解決することができます。村の方から「高校生は元気に挨拶ができて立派だね」とお褒めの言葉をいただきましたが、これは寮による熱心な指導の成果でもあります。
 本校の教職員は若くベテランがほとんどいません。しかし、どこの学校にも負けないぐらい生き生きしています。何よりそれぞれが個性的で、優れた能力を持っています。美術工芸の教師は実習助手を含めて6人もいます。これは生徒にとって大変幸せなことです。その6人によるグループ展「6センス」が5月上旬に旭川市のデザインギャラリーで開催されます。作品のほとんどは天塩川温泉や道の駅で発表したものですが、その質の高さとエネルギーは他では考えられないものです。全国的にも例がないこうした取り組みができることこそが、本校の良さでもあります。(平成18年4月28日号より)
# by manabinomori | 2006-05-29 15:02 | おと高 学校経営
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# by manabinomori | 2006-05-01 14:54 | おと高 学びの森