![]() 今回のテーマは学校経営についてですが、具体的には校長に求められる創造力と実践力ということになります。教育に必要なのは言うまでもなく「学校と家庭との信頼関係」です。いいかえると「教師と生徒(保護者)との信頼関係」ということになります。それが深ければ深いほど教育効果は高まりますし、例え問題が生じたとしてもすぐに解決できます。では、その信頼関係とはどのようにすれば深まるのでしょうか。また、魅力ある学校を創造することが必要だといわれていますが、魅力ある学校とはどのようなもので、どうすればそうなるのでしょうか。このあたりについて、これまで経験した3校を例に、失敗談を交えながら具体的に話をさせていただこうと思っています。 PS,おととい地下鉄の通路で明輝の卒業生に会いました。私の声で気がついたようです。大人になっていましたね。頑張っているようでうれかったですね。ときどき明輝の卒業生とは遭遇します。 ▲
by manabinomori
| 2013-08-16 17:30
| 石塚耕一研究室
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by manabinomori
| 2013-08-09 22:17
| 石塚耕一研究室
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by manabinomori
| 2013-05-11 13:18
| 札幌キャンパス
![]() 例えば、5、6名の反抗的な集団がトイレでタバコを吸っていたとします。彼らは教員など怖くもありませんから、その場で「吸ってねーよ!」「証拠写真あるのかよ!」と一蹴します。そこでどう対応するのかという能力が問われるのです。真剣にこちらを向かせるための技術が必要になるのです。彼らをつかまえそのまま引きずられてスーツが破れたこともありました。このように、学校からタバコを追放するだけで膨大なエネルギーを必要とする時代だったのです。同時に「誠意」が通じず苦労した時代でもありました。暴力団や警察の世界まで知ることができました。より良い学校にしたいというのは、職員はもちろんのこと、生徒、保護者、地域住民の願いでもあり、一部の生徒による反社会的な行動を改善していくのが私たちの仕事でもあったのです。生徒指導部だより「ワニの歯磨き」、学校開放講座、ボランティア活動はそのような現実を打破しようと始めたものです。15人の生徒指導部が一つになって学校を変えていこうと工夫したのです。いま考えてみると、同僚に助けられたからできた仕事でもありました。風紀委員や意識の高い生徒も味方になってくれました。ありがたいことでした。 ある日、校庭に暴力団風の男が現れたので、私はすぐ外に飛び出しました。「ここは一般の人は立ち入り禁止です!」「うるせーな、オレを誰だと思ってんだ。こら、川に沈めるぞ!新聞見てねーのか!」と、くわえタバコの火を私の顔に近づけてきます。にらみ合いが続き一触即発状態になります。窓からは生徒がその様子を伺っています。人間とは不思議なもので、そうなると、タバコの火で火傷をしようが、刺されて死のうが正しいことをしているのだからどうにでもなれという心境になるものです。こうした場合は、だいたい職員室から見ていた同僚がその気配を感じて助けに来てくれます。警察にも電話してくれます。本音を言えばもっと早く出てこいよと思うのですが、誰だってこんなことに関わり合いたくないのです。私だって生徒指導部長という役職でなかったらそうしていたかも知れません。校庭を走るバイクや暴走車に突っ込んでいくなんて、誰よりも性に合わないことでした。 ほとんどの生徒は真面目に高校生活をおくっていますが、大規模校になればなるほど人間関係(信頼関係)が希薄になり、そこからはみ出てしまう生徒、あるいは外部と深く関わる生徒が生まれます。そもそも、当時はヤンキーが時代を席巻していた時代です。高校生が急増してその対応に追われる混沌とした時代だったのです。もちろんその後は、改善されていきました。というわけで、生徒指導部長という仕事をさせていただくことによって、いまがあるのではないかと思っています。教育の本質を教えられたのです。多くの皆様に感謝しています。 ▲
by manabinomori
| 2013-03-12 21:32
| 雑感
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by manabinomori
| 2013-01-03 08:16
| 雑感
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by manabinomori
| 2013-01-02 23:05
| 明輝高 学校経営
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by manabinomori
| 2011-02-06 14:49
| フランス
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by manabinomori
| 2010-12-23 14:14
| 松前高 行事
![]() ここ数年の傾向として、管理職への希望者が減少しました。同時に管理職をリタイヤして教員にもどる人が増えました。このことは、いかに教頭という仕事が激務であるかを物語っています。道立学校であれば、時には家族と離れることを覚悟しなければなりません。単身赴任にかかる費用だってばかにはなりません。そもそも朝早くから夜遅くまで学校を管理しなければならないのです。休むことだってままならないのです。最悪の場合、そりが合わない校長の下で働くことだってあり得ます。強い精神力がなければ務まらないのです。 だからといって、教頭職がつまらない仕事だとは思いません。学校のリーダーとして、子供たちのために、職員のために、学校の発展のために汗水を流すことは、とてもやりがいのあることです。教頭は、職員室の担任ともいわれます。特に近年はその傾向が強まり、職員の指導力が求められるようになりました。それだけに、職員にアドバイスし、その良さを引き出し、結果として生徒を成長させることができたときの喜びには特別のものがあります。また、PTA、同窓会、地域住民と交流し、そこから多くのことも学べます。何より、校長や事務長と一体となって学校を運営できるのは、教頭ならではの喜びであり、そのことが校長になったときの力になるのです。 私は教頭を5年間務めました。いま考えてみると至らないことばかりで、多くの皆さんに助けられました。そしていま校長5年目になります。わがままな校長ですから、本校の教頭は大変だと思います。特に今年は、「松前学」「書道教育」「国際教育」の本格実施、そして美術館との協定書調印など、私が松高の教頭であったなら、「勘弁してくれ!」と言ってしまいそうなぐらいの仕事量です。しかし同時に、そのことは教頭としてのやりがいでもあるのです。そんな状況の中で、吉田教頭は黙々と仕事をこなしました。もちろん職員も同様です。今夜行われた同窓会役員会では、松前高校の活躍についての賞賛がありました。とても嬉しいことです。それは、本校の教頭と職員の努力の成果です。それがあってのことなのです。 ▲
by manabinomori
| 2010-12-20 23:49
| 雑感
![]() 札幌丘珠高校で教頭をしていた時、中国の高校生や教育関係者と交流する機会が何度かありました。そこで感じたことは、中国の高校生の学習時間が日本とは桁違いに多いということでした。「私たちは夜の10時まで勉強していますが、みなさんはどうですか?」と聞かれた生徒はお互いに顔を見合わせていました。彼らは寮、家庭、学校などで夜遅くまで勉強しています。受験地獄といわれた時代の日本のようです。また環境も整っていて、その生徒の学校では夜も登校して学習できる体制になっていました。驚いたのは、上海や深圳の学校案内です。それは大学のパンフレット並の豪華なもので、そこにある高校の写真は日本とはまるで比較にならないほど立派な校舎と施設でした。欧米の高校以上かも知れません。中国はそれだけ教育に投資しているのです。 日本の悲劇は、教育費(GDP比)がOECDの中で下から2番目だということです。つまり世界で最も教育にお金をかけない国の一つだということです。私は、アメリカ、スウェーデン、フランス、韓国の高校を視察する機会を得ましたが、およそ先進国の仲間入りをしているのが恥ずかしくなるような教育環境だと思いました。30年前と同じ机と椅子を使っている国が日本なのです。以前も書きましたが、日本は現在10万人以上の留学生(大学生)を受け入れています。そのほとんどが中国人で残りは韓国人などです。国費留学生には年間最高で300万円を日本が支給(返還不要の奨学金)しています。私費留学生学習奨励費を合わせると300億円にもなります。彼らは授業料なども優遇されています。往復の航空券まで支給しているという話まであります。しかし一方で、日本人の海外留学に対しての支給はまったくありません。もしこれが逆になっていたら、意識の高い日本の若者を沢山育成できていたはずです。悔しくてなりません。もう他国の学生にお金を出している時代ではありません。自分の国の子供たちのことを真っ先に考えるべきなのです。なぜなら、これからの日本をつくるのは、日本の子供たちだからです。先進国に負けない教育環境の整備を早急に進めて欲しいと思います。 学習到達度調査は、私たちが一般的にいうところの「学力」を調べているわけではないのです。「知識や技能を実際の生活の中で、どのように活用できるのか」を調査しているのです。すでにヨーロッパでは、学力の定義が、コミュニケーション能力、問題解決能力、創造力、集中力、個性であるといわれる時代になりつつあります。そのような中で、日本だけが旧態依然とした「学力」に捕らわれるとしたら、それは日本の未来を危うくするものです。 そもそもこの調査は国の教育レベルを比較するものではありません。もしそうだとするのなら、上位に入っていない欧米諸国は大変なことになってしまいます。これを分析することは大切です。しかし順位だけを見て右往左往する必要はありません。日本に求められるのは、イギリスやスウェーデンなどが行っているように、教育(未来)への投資をしっかり行うことです。 ▲
by manabinomori
| 2010-12-07 23:07
| 雑感
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